AWSのSIer世界一に日本の「クラスメソッド」が選出、アジア太平洋では「アイレット」が選出。クラウド専門のSIerがリードするクラウドのSIビジネス

2022年12月5日

Amazon Web Servicesは、米ラスベガスで開催した年次イベント「AWS re:Invent 2022」で同社の優れたパートナーを表彰する「2022 AWS Partner of the Year」を発表しました

各部門はグローバルから選出される「Global」と、地域ごと、例えばアジア太平洋・日本(APJ)、アメリカ・カナダ・中南米(NAMER)、ヨーロッパ・中東及びアフリカ(EMEA)などからの選出があります。

主要な各部門を見てみると、「Innovation Partners of the Year」のグローバル選出は「IBM」、「Design Partners of the Year」のグローバル選出は「Informatica」、「ISV Partners of the Year」のグローバル選出は「Salesforce」など大手企業の名前が並びます。

その中で「SI Partners of the Year」のグローバル選出は日本のクラスメソッドと発表されました(クラスメソッドのプレスリリース)。

figAWS re:Invent 2022のパートナー基調講演では選出された全社のロゴがスクリーンに示された。(赤線をクラスメソッドとアイレットのロゴに引いた)

つまり2022年におけるAWSのシステムインテグレータとして世界でもっとも優れていたと認められたことになります。下記はクラスメソッドのプレスリリースからの引用です。

「SI Partner of the Year - GLOBAL」は、売上高、案件創出数、AWS認定資格の取得数など、AWSを活用したシステムインテグレーションビジネスにおいて、世界で最も貢献したパートナー企業を表彰するものです。

クラスメソッドは、18,000を超えるAWSアカウントに対して技術サポートを提供しており、200社以上の技術支援事例をコーポレートサイトで公開しています。クラスメソッド社員が保有するAWS認定資格は2,000を超えており、その半数は上位資格が占めています。お客様に頼りとされる技術力の研鑽に努めています。

24時間体制の技術サポートや、コンサルティング、環境構築、技術者トレーニング、セキュリティやガバナンスを維持するための設定や管理など、企業がAWSの活用を通して事業に集中できる環境づくりに努めてきました。

こうした取り組みがグローバルで評価され、このたびの受賞となりました。

fig

また、「SI Partners of the Year」のアジア太平洋・日本の選出は日本の「アイレット」と発表されました(アイレットのプレスリリース)。さらに「Training Partner of the Year」のグローバル選出は日本のトレノケートでした。

日本のクラウドにおけるSIを牽引してきたクラスメソッドとアイレット

クラスメソッドとアイレットは、日本でクラウド最初期からクラウドのSIerを牽引する存在でした。

AWSが東京リージョンを開設して日本に本格参入したのが2011年。その2年後の2013年に、日本におけるAWSのパートナー制度である「AWSパートナーネットワーク」(APN)の最上位のパートナーであるAPNプレミアコンサルティングパートナーが初めて選出されます。

その2社が野村総合研究所とcloudpack(アイレット)でした。

当時この選出結果を見たとき、日本を代表するSIerである野村総研と、それに比べて圧倒的に小さな組織であるアイレットの名前が並んでいることにとても驚くと同時に、クラウド市場におけるクラウド専門のSIerの存在感の大きさを実感しました。

2015年にはこのAPNプレミアコンサルティングパートナーは野村総研、cloudpackに加えて、クラスメソッド、サーバーワークスの4社に拡大。野村総研以外はいずれもクラウド専門の新興SIerの名前が並び、その存在感は一層大きくなっています。

2019年になってAPNプレミアコンサルティングパートナーには上記4社に、NTTデータ、TIS、伊藤忠テクノソリューションズの大手SIerの名前が加わることになります。

国内のクラウド市場においてAWSは圧倒的な存在であり、そのAWSのシステムインテグレーションで最上位であるということは、そのまま日本のクラウドにおけるシステムインテグレーションでの最上位と見て間違いありません。

そして2022年。クラスメソッドは「SI Partners of the Year」のグローバル選出となり、アイレットはアジア太平洋・日本の選出となったわけです。

日本では大手SIerの体制やビジネスの構造について問題を指摘する声が絶えませんが、一方でクラウドにおけるSIerとそのビジネスを見てみると、そこにはこの2社を始めとして、従来とは大きく異なるプレイヤーと彼らによる新しいビジネスの景色が広がっています。

今後、クラウド市場がさらに広がって行くにつれ、この新しいプレイヤーたちはその景色をさらに拡大していくことでしょう。そうして日本のシステムインテグレーションが大きく変わっていくことを期待せずにはいられません。

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Junichi Niino(jniino)
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