KubernetesからDockershimが数カ月後に削除予定、準備のためのユーザーアンケートが実施中

2021年11月24日

昨年、2020年12月にリリースされたKubernetes 1.20では、Kubernetes上でDockerをコンテナランタイムとしてサポートするためのブリッジの役割をしている「Dockershim」が非推奨となりました。

Kubernetesはコンテナランタイムとのインターフェイスに「Container Runtime Interface」(CRI)というAPIを用いていますが、DockerはCRIをサポートしていないため、CRIをDockerが対応するAPIに変換するのがDockershimの役割です。

Dockersimが非推奨になったことで、自動的にKubernetesでのDockerも非推奨となりました。当時、Dockerが使えなくなると騒ぎになったことをご記憶の読者も多いのではないでしょうか。

なぜKubernetesはDockershimを非推奨とするのか、その理由について「Dockershim removal is coming. Are you ready?」では次のように説明しています。

Kubernetes is a mature project. This deprecation is another step in the effort to get away from permanent beta features and providing more stability and compatibility guarantees. With the migration from dockershim you will get more flexibility and choice of container runtime features as well as less dependencies of your apps on specific underlying technology.

Kubernetesは成熟したプロジェクトです。今回の非推奨化は、恒久的なベータ版となっている機能から脱却し、より高い安定性と互換性を約束するための努力の一歩です。dockershimからの移行により、コンテナランタイムをより柔軟に選択できるようになり、アプリケーションが特定の基盤技術に依存することも少なくなるのです。

KubernetesではCRIをサポートしているcontainerdなどのコンテナランタイムが標準となっていくのです。

2022年4月にDockershimが削除予定

そして今の計画では来年、2022年4月にリリース予定のKubernetes 1.24で、非推奨となっているDockershimがKubernetesから取り除かれる予定です。これにより、KuberntesでDockerが使えなくなります。

Kubernetes 1.24のアルファ版は来月には公開される予定のため、早期開発版を試すユーザーには実質的に来月からKubernetesでDockerが使えなくなります。

Kubernetesの開発チームは、このDockersimの削除に向けて現在アンケートによるフィードバックを募集しています。

コンテナ型仮想化における事実上の標準となっていたDockerをKubernetesのサポートから完全に外す前に、その影響を見極めようとしているわけです。

アンケートの回答フォームは「https://forms.gle/svCJmhvTv78jGdSx8」で表示されます。

主な質問内容は、現在お使いのKubernetesのバージョン、そしてKubernetes 1.24の採用時期はいつ頃になりそうか、などだそうです。

実際にどのくらいの割合でKubernetes上でのコンテナランタイムとしてDockerが使われているのか、興味深いところではあります。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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