インテル、新デバイス「Infrastructure Processing Unit」(IPU)発表。スマートNICを拡張しストレージ仮想化やネットワーク仮想化処理などCPUからオフロード可能に

2021年6月16日

インテルは、クラウド事業者や通信サービス事業者向けに、インフラストラクチャー・プロセシング・ユニット(IPU)を発表しました(インテルジャパンの発表)。

IPUは、ネットワークカードをインテリジェントにしたスマートNICをさらに拡張したもの。これまでCPUで行われていたストレージ仮想化処理やネットワーク仮想化処理を、IPUへオフロードできる能力を備えています。

これによりクラウド事業者などはCPUの能力をすべて顧客向けのサービスに振り向けることができ、また、よりセキュアなクラウドインフラの構築が可能になります。

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インテルはIPUをプログラミング可能なネットワーキングデバイスだとしており、クラウドやデータセンターにおけるインフラのネットワークやストレージなどのリソースをインテリジェントに管理できるデバイスと位置付けています。

これにより、ソフトウェアのデプロイと同等のペースで、クラウドデータセンター内にカスタマイズされたインフラ機能を提供可能にします。

すでにAmazon Web Servicesは、Nitro Systemと呼ばれる独自システムをサーバに搭載し、ここに仮想化機能やセキュリティ機能をオフロードしていることを明らかにしています。

参考:Amazon EC2の最新基盤として「VMware Cloud on AWS」や「EC2ベアメタル」の実現にもつながったAWSの「Nitro System」とは?

インテルのIPUは、このNitro Systemのような役割を果たすものともいえるでしょう。

FPGAを搭載したIPUも展開予定

インテルは今後、プロセッサの回路がプログラミング可能な「FPGA」を搭載したIPU、そしてASICを搭載したIPUの展開も予定していることを明らかにしています。

すでにFPGAベースのIPUプラットフォームの初版ロットは複数のクラウド事業者に展開されており、同社初のASIC IPUは現在テスト中とのことです。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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