Webブラウザから利用可能な「Visual Studio Online」がDockerコンテナサポートなど機能強化、パブリックプレビュー版として

2020年3月3日

マイクロソフトはWebブラウザなどから利用できる開発環境「Visual Studio Online」をパブリックプレビュー版として公開中です。

Visual Studio Onlineは2019年5月のイベント「Microsoft Build 2019」で発表されました。Visual Studio Codeをベースにしたオンライン版のコードエディタと、Visual Studioの統合開発環境をベースにしたオンライン版Visual Studio IDEの2つの開発が進められており、11月にVisual Studio Codeのオンライン版がパブリックプレビューとして公開されています。

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Visual Studio IDEのオンライン版はまだプライベートプレビュー版として公開されていませんが、パブリックプレビュー版のVisual Studio CodeベースのVisual Studio Onlineはいくつかの機能強化が発表されました(以下、このパブリックプレビュー版を現時点のVisual Studio Onlineと呼ぶことにします)。

Visual Studio Onlineは自分用のインスタンスを起動する

Visual Studio OnlineはMicrosoft Azure上で利用できるオンラインサービスです.

まずMicrosoftアカウントでログインしたうえで、Microsoft Azure上のどのリージョンでVisual Studio Onlineを利用するかを決める「Billing Plan」を設定し、さらにどの種類のインスタンスタイプで利用するか、CPUの性能とメモリを選択して、開発対象のコードなどを格納したGitHubのリポジトリを指定します。

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するとクラウド内で自分用のVisual Studio Onlineのインスタンスが起動し、そこへWebブラウザで接続するか、ローカルのVisual Studio Codeからリモートで接続して(Visual Studio CodeのRemote Developmentと同様に)コードを編集し、ターミナルからコマンドを実行し、ビルドやデバッグなどが可能になります。

このようにVisual Studio Onlineでは、自分用の編集、ビルド、デバッグ環境としてのインスタンスがMicrosoft Azure上に確保されるのが基本的な仕組みです(ローカルホスティングする方法もありますが、ここでは割愛します)。

Dockerコンテナで構成可能に

今回、このVisual Studio Onlineの構成にDockerコンテナを利用することが可能になったと発表されました。DockerイメージもしくはDockerファイルによってVisual Studio Onlineの環境を構成できるとのこと。

さらにGitHubのプルリクエストやブランチのURLを指定することで、環境を構成するとすぐにそこで作業できるようになりました。

What’s New in Visual Studio Online」から引用します。

To give you greater control over your environment setup and improve repeatability, we’ve enabled support for Docker images and Dockerfiles and provided more insight into environment creation with our new progress screen. Additionally, you can also specify a GitHub pull request or branch URL, allowing you to jump directly into a pull request review or particular branch after the environment is created.

より柔軟な環境構築と環境の再現性を実現するため、DockerイメージとDockerファイルを利用可能にし、また進捗画面では環境構築の状況を分かりやすく表示するようにした。
それに加えて、GitHubのプルリクエストやブランチURLを指定することで、環境が構築されしだい、すぐにその場所でプルリクエストのレビューやブランチでの作業に取りかかれるようになった。

fig3DockerコンテナでVisual Studio Onlineが構成されている様子

環境構築時に設定したインスタンスを、例えばビルド時などパワーが必要になったときだけ一時的に変更することも可能になりました。

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また、デフォルトの状態でPowerShell、Azure CLI、Go言語とC++言語のネイティブデバッグ機能、最新の.NET Core SDK、Pythonサポートの改善などの機能追加も行われています。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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