ITインフラのオープンな開発を推進する「Open Infrastructure Foundation」が発足。OpenStack Foundationの後継として

2020年10月20日

オープンソースのクラウド基盤「OpenStack」の開発などをホストしている「OpenStack Foundation」は、10月19日から23日までオンラインで開催中のイベント「Open Infrastructure Summit 2020」で、同団体の後継となる新団体「Open Infrastructure Foundation」の発足を発表しました。

fig キーノートで「Open Infrastructure Foundation」の発足を発表し、乾杯するOpenStack Foundation Executive DirectorのJonathan Bryce氏(左)と、COOのMark Collier氏(右)

OpenStack Foundationは、その名前が示す通りオープンソースであるOpenStackの開発をホストしてきました。

ただしOpenStackは、仮想マシンを管理するNova、ベアメタルを管理するIrnic、ネットワークを管理するNeutron、オブジェクトストレージを管理するSwift、ブロックストレージを管理するCinderなどをはじめとする非常に多くのソフトウェアプロジェクトから構成される、大規模なオープンソースプロジェクトだといえます。

そのうえで最近ではセキュアなコンテナ実装のKata ContainersやエッジコンピューティングのためのStarlingX、継続的インテグレーション/継続的デリバリを実現するためのZuulなど、クラウド基盤と連携するオープンソースソフトウェアの開発にも乗り出していました。

こうした広がりを持ったことが、OpenStack FoundationからOpen Infrastructure foundationへと移行することの理由の1つでしょう。

Open Infrastructure FoundationのWebサイトはすでに公開されており、「WHY EXPAND BEYOND THE OPENSTACK PROJECT?」(なぜOpenStackプロジェクトを超えて拡大させるのか?)について、次のように説明されています。

The world has changed. When OpenStack started in 2010, clouds were mainly in virtual machines in a datacenter. Today, clouds have evolved to work seamlessly in and out of datacenters and are composed of an evolving mix of bare metal, VMs, and containers. While OpenStack is seen as the de facto open source platform for operating cloud infrastructure around the world, more technology is needed to meet all of the diverse use cases, and we want to make sure it’s developed in the open, using the same proven approach to open source.

世界は大きく変化してきました。2010年にOpenStackがスタートしたとき、クラウドは主にデータセンター内の仮想マシンで構成されていました。しかし今日では、クラウドはデータセンターの中と外でシームレスに連携するように進化し、さらにはベアメタル、仮想マシン、コンテナの混在により構成されています。OpenStackは、世界中のクラウドインフラを運用するためのデファクトオープンソースプラットフォームと見られていますが、多様なユースケースのすべてを満たすためにはより多くの技術が必要であり、私たちはそれをオープンソースと同じように実績のあるアプローチでオープンに開発できるようにしたいと考えています。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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