デルの再上場もしくはVMwareとの合併、デルが正式に検討中と認める。米証券取引委員会へ提出した書類で
Dell Technologies(以下デル)は米証券取引委員会に対して書類を提出し、自社の上場もしくはVMwareとの合併を検討していることを明らかにしました(SECに提出した書類、VMwareのプレスリリース)。
デルについては先週、資金調達の手段として再上場を検討しており、VMwareに買収されることもあるのではないか、との報道がされていました。
デルが米証券取引委員会に提出したこの書類によって、その報道が裏付けられたことになります。
上場するか、VMwareと合併するか、何もしないかの三択
デルが2月2日に米証券取引委員会に提出したのは「Schedule 13D」と呼ばれる書類です。この中で同社は以下のように、自社の上場もしくはVMwareとの統合、あるいは現状維持の3つを検討しているとしています。
Dell Technologies is evaluating potential business opportunities, including a potential public offering of Dell Technologies common stock or a potential business combination between Dell Technologies and the Issuer. Dell Technologies is also considering maintaining the status quo. The potential business opportunities currently being evaluated by Dell Technologies do not include the sale to a third party of Dell Technologies or the Issuer.
デルテクノロジーズは、デルテクノロジーズの株式公開もしくはデルテクノロジーズと発行体(訳注:VMwareのこと)との合併などを含むビジネス機会の評価をしているところだ。デルテクノロジーズは現状維持についても検討している。デルテクノロジーズによって現在評価されているなかに、デルテクノロジーズや発行体を第三者に売却することは含まれていない。
EMCを約8兆円で買収したときに抱えた借金を返す算段
先週公開した記事「VMwareがデルを買収する可能性、CNBCやBloombergなどが報じる。デルは資金調達のため再上場を目指していると」でも説明したとおり、デルは2016年にEMCを約8兆円で買収。EMCの子会社だったVMwareもそのときデルの傘下企業となりました。
しかしこのときの8兆円がデルの借金として現在の財務状況に大きくのしかかってきているため、デルは再上場することによって資金調達をし、借金を返そうとしていると見られています。
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