[速報]Kubernetes on Windows ServerをDocker EEでサポート。LinuxとWindows Serverのコンテナオーケストレーションを統一的に管理。DockerCon 2018
サンフランシスコでDockerのイベント「DockerCon 2018」が開幕しました。
同社は昨年10月にデンマークで開催した「DockerCon EU 2017」で、それまで同社のSwarmと競合していたKubernetesのサポートを電撃的に発表しています。
今回のDockerCon 2018ではそれをさらに強化し、Docker Enterprise Edition(以下Docker EE)でKubernetes on Windows Server(Windows Server版Kubernetes)のサポートを発表しました。
これにより、LinuxとWindows ServerのどちらのOSのコンテナを、KubernetesとSwarmのどちらのコンテナオーケストレーションツールで管理したとしても、Docker EEで統一的な管理を実現するとしました。
Docker EEでWindows Server版Kubernetesでサポート
基調講演に登場したDocker チーフプロダクトオフィサー Scott Johnston氏(左)と、マイクロソフト Windows Server コーポレートバイスプレジデント Erin Chapple氏(右)。
Dockerとマイクロソフトは2014年に協業を開始、2016年にはWindows Server Containerをリリース。2017年にはDocker EE for Windows Serverをリリースしてきました。
そして今回、Docker EEでWindows Server対応のKubernetesをサポートすると発表。
これによりDocker EEで、SwarmとKubernetesのどちらのオーケストレーションツールを利用でき、Windows ServerもしくはLinuxのコンテナをクラスタ化してまとめて管理できるようになります。
下記はデモで紹介されたDocker EEの管理画面。3つのノードはそれぞれSwarmで管理されたLinuxノード、Swarm/Kubernetesのどちらにも対応(mixed)した管理用ノード、Kubernetesで管理されたWindows Serverノードとなっています。
Kubernetes自体は、昨年12月にリリースされたKuberenetes 1.9でWindows Server対応がベータ版として登場しており、正式版リリースに向けて開発が進んでいるはずです。
DockerCon 2018
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