ガートナーがIaaS市場を分析したマジッククアドラント2017年版発表。IaaS市場はAWSとAzureが独占しつつあると

2017年6月20日

米調査会社のガートナーは、IaaS市場におけるベンダの特徴を示した2017年版のマジッククアドラント「Magic Quadrant for Cloud Infrastructure as a Service, Worldwide」を公開しました。

2017年版でも引き続きAWSが他社を大きく引き離した圧倒的なリーダーの位置にあり、マイクロソフトが2番手につけ、Googleが離れて3番手に、そしてそのほか多くのベンダがその下に固まっている構図は昨年、一昨年と大きく変わっていません。

マジッククアドラントは、図の右上に位置づけられるベンダほど市場に対応する成熟した製品を提供しており、市場の方向性にも影響を及ぼすリーダーであるとされます。

右下に位置するベンダはビジョナリーとして概念は先行するが能力が実証されていない傾向があり、左下は特定市場を指向したニッチなプレイヤーの傾向があるとされています。

ガートナーはIaaS市場がAWSとAzureに独占されつつあると次のように解説しています。

The market for cloud IaaS is dominated by two leading service providers. Other service providers have responded by launching new offerings, but customers must carefully manage the risks of adopting less-mature offerings.

IaaSクラウド市場は先行する2社によって独占されつつある。その他のサービスプロバイダは新サービスを立ち上げてこれに対抗しようとしているが、ユーザーはまだ成熟していないそうしたサービスの採用によるリスクに注意すべきだ。

fig Source: Gartner (June 2017)。AWS、Microsoft、Googleの3社のみ、昨年の位置を薄い点で合成した。AWS、Microsoftともにやや下方向へ引っ張られているのが分る

ガートナーは、IaaSクラウド市場について顧客が注意すべきさまざまな要素を挙げており、それを箇条書きにまとめると次のような項目になります。

  • 市場は明確に2社、AWSとAzureによって独占されつつある
  • その一方で、市場は多数のIaaSベンダの参加による細分化も進みつつある
  • ユースケースによっては、特定用途に特化したプロバイダの選択もあり
  • 市場は「再起動」のフェーズにあり、多くのIaaSクラウドプロバイダは新サービスを投入しているが、まだ実績が乏しくエコシステムも小さいため注意が必要
  • 市場の先行者はつねに前進し続けているため、先行するベンダとそれ以外のベンダにおける機能やスケールなどの差は広がり続けている
  • 多くのIaaSクラウドプロバイダーはマーケットリーダーとの直接競合を避け、注力先を狭めつつある
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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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