CanonicalがAmazon EC2用にチューンしたUbuntuカーネルをリリース。最大でカーネルブートが30%高速、15%小さく、i3インスタンスのI/O性能向上など

2017年4月25日

CanonicalはAmazon EC2用にチューンしたLinuxディストリビューション用のUbuntuカーネルをリリースしたと発表しました

fig

このAWS-tuned Ubuntu kernelはCanonicalとAWSが協力して開発したもので、Ubuntuの長期サポートリリースである「Ubuntu 16.04 LTS」に対応したもの。通常のUbuntuと同様にサポートやセキュリティメンテナンスを受けられると、発表の中で次のように説明されています。

The AWS-tuned Ubuntu kernel will receive the same level of support and security maintenance as all supported Ubuntu kernels for the duration of the Ubuntu 16.04 LTS.

AWS-tuned Ubuntu kernelはUbuntu 16.04LTSのサポート期間中、サポートされているすべてのカーネルと同様のレベルのサポートとメンテナンスを受けることができます。

3月29日以降、AWSのUbuntu Cloudイメージは標準でこのカーネルになっているとのことです。

AWS-tuned Ubuntu kernelでは次のようにブートスピードが30%高速になり、高速なストレージ用インスタンスのi3インスタンスで性能が向上するなど、多くの特長を備えています。

  • 15%小さなカーネルパッケージで、カーネルのブートスピードが最大30%高速に
  • Elastic Network Adaptaerのフルサポートおよび最新のドライババージョン1.1.2ではENAインスタンスタイプでの20Gbpsネットワーク速度をサポート
  • i3インスタンスクラスでのNVMeストレージにおけるI/O負荷の高い状態での性能向上
  • i3インスタンスでのI/O性能の向上
  • t2マイクロインスタンスでのCPUスロットリングを解決

Tags: AWS Linux クラウド

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly




タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本