Red Hat、オープンソースPaaSのOpenShiftを推進するコミュニティ「OpenShift Commons」を設立

2015年3月4日

Red Hatはオープンソースとして開発しているPaaS基盤ソフトウェアの「OpenShift」を、次のバージョンとなる「OpenShift V3」でDockerやKubernetesを核としたアーキテクチャへと一新。OpenShiftの飛躍を狙っています。

OpenShift Commons

そのRed Hatが、OpenShiftのエコシステムの強化にも乗り出しました。同社はOpenShiftを推進するコミュニティ「OpeniShift Commons」の設立を発表しました。

OpenShift Commonsは、OpenShiftの関係者、顧客、利用者、パートナー、開発者などの横断的なコミュニティで、OpenShiftに関する情報や事例などの共有を通してそれぞれの成功を目指す組織と説明されています。

設立時の参加社はデル、Docker、シスコ、Cloudera、CA、Hortonworksなど。

fig

オープンソースPaaSでは一歩リードするCloud Funodry

オープンソースのPaaS基盤としてはすでにCloud Foundryが市場をリードしており、IBMのBluemix、NTTコミュニケーションズのCloudn PaaaSやHPのHelion Development Platformなど、商用での採用事例が複数存在しています。また、中立的な団体であるCloud Foundry Foundationも昨年12月に設立されています

しかしCloud Foundryも次のバージョン3で大きくアーキテクチャを入れ替え、Docker対応を進めるなど、まだOpenShift、Cloud Foundryとも成熟以前のソフトウェアだとみることができます。

特にOpenShiftは現バージョンとの互換性を捨て、DockerとKubernetesという勢いのあるソフトウェアをそのまま取り込むという大胆な策にでています。引き続きCloud Foundry陣営が優位を保てるかどうかはまだ予断を許さないといったところでしょう。

Tags: クラウド OpenShift PaaS Red Hat

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本