欧SAPがCloud FoundryとOpenStackに参加、それぞれのスポンサーに
最近、ドイツの企業から欧州の企業となったSAPが、オープンソースとして開発されているクラウド基盤ソフトウェア、OpenStackとCloud Foundryに参加することを明らかにしました。
プレスリリースから引用します。
SAP today announced that it has become a sponsor of two key open source communities: Cloud Foundry®, the industry-leading open platform-as-a-service (PaaS), and the OpenStack Foundation, delivering the industry-leading open infrastructure-as-a-service (IaaS).
欧SAPは2つの重要なオープンソースコミュニティのスポンサーになったことを発表します。1つは市場をリードするオープンなPaaSのCloud Foundry。そしてもう1つは、市場をリードするIaaSのOpen Stack Foundationです。
OpenStackはクラウド事業者向けおよび企業向けのIaaS基盤ソフトウェアとして注目されており、すでにIBM、Red Hat、DELL、ヒューレット・パッカード、オラクルなど、主要なベンダが自社製品として採用を発表しています。
Cloud Foundryは、クラウド上でRubyやJavaなどのランタイムとMySQLなどのデータベースサービスを提供することで、スケーラブルで堅牢なアプリケーションの実行環境を提供するというもの。こちらもIBMやNTTコミュニケーションズなどのクラウドベンダに採用が始まっています。
SAPは同社がグローバルに展開する基幹業務向けクラウドサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」を積極的に推進するなど、ERPアプリケーションのパッケージベンダからクラウドベンダへと大きく変わろうとしています。今回のOpenStackとCloud Foundryへの参加は、同社のクラウド戦略が自社のパブリッククラウドサービスを提供するだけでなく、他社のクラウドベンダにおけるSAP製品の提供やプライベートクラウドにおいても積極的な姿勢があることを示しているようです。
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