マイクロソフトが唱える新戦略「デバイス+サービス戦略」

2013年5月28日

マイクロソフトはいま、全社を挙げて「デバイス+サービス」という戦略に向かっています。これは数年前に同社が「3スクリーン+クラウド戦略」としてWindows、XBOX、Windows Azure、.NET、Silverlightなど、同社のソフト、ハードすべてをまとめた戦略を刷新したものです。

スティーブ・バルマーCEOが23日にWindows Azureの日本リージョンを発表したときにも、バルマー氏はまず「デバイス+サービス」戦略に触れ、そのうえでWindows Azureの重要性を位置づけていました。

fig

新戦略の「デバイス+サービス」とはどのようなものなのか。米マイクロソフトでシニアプログラムマネージャーの肩書きを持つ成本正史に聞きました。以下は、成本氏の説明を要約したものです。

デバイス+サービス戦略

「デバイス+サービス」は、昨年末くらいからマイクロソフトが唱えている次世代の戦略方針です。

デバイスとは、ビル内のセンサーや工場内のセンサー、カメラ、RFIDなど多岐にわたっていて、大量のデータを生成します。これらのデバイスとクラウドが連携することで、新しいことが実現できます。

例えば、マイクロソフトのレドモンド本社のビルには何万個ものセンサーを備えていて、どこかが故障すればそれをすぐに検知して修理したり、人のいない場所の明かりは自動的に消すといったことで、大きな節約が実現できています。

こうしたデバイスを活用するサービスはクラウド上に構築されます。もちろん、Windows以外のデバイスにも対応していき、オープンな方法でAPIやデータを公開していきます。

fig

デバイスとクラウドを組み合わせたサービスのシナリオは無数にありますが、その背景にある機能性はある程度共通化できます。マイクロソフトはそれを提供していくのです。

マイクロソフトには、デバイスのOS、コネクティビティ、クラウドのプラットフォームが揃っています。.NETのコンポーネントもポータブルになっています。

例えばWindows 8のモダンUIもそういう考え方の上に作られています。従来のアイコンをベースにしたUIでは、80インチの大画面では不細工になります。モダンUIならば、タイル型の画面でヘッドライン的な情報を表示して一覧性をあげることも可能です。

しかし大事なことは、これを必ずしもマイクロソフト単独ではなく、パートナーといっしょに協業して実現していくことです。そのためにサービスのプロトコルもオープンなものにし、Windows以外のさまざまなデバイスにも対応していきます。

Windows Azureの優位性

デバイス+サービスで大事なのはクラウドの優位性です。Windows Azureは可用性、スケーラビリティ、性能などプラットフォームのトータルで見てナンバーワンだと思っています。

しかもIaaS、PaaS、それにOffice 365などのSaaSと、あらゆるシナリオに対応する豊富な選択肢を揃えています。またパートナーのネットワークも充実しており、お客様がWindows Azureでシステムを構築したいときに、それをサポートするパートナーは必ずと言っていいほど存在するでしょう。

fig

コンシューマ、エンタープライズにかかわらず、マイクロソフト全体がこのデバイス+サービスの戦略に向かっています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly


関連タグ Microsoft Azure / クラウド / Microsoft



タグクラウド(β版)

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed


最新記事10本