Windows対応のビジュアル開発環境「Delphi」がiOS対応クロスコンパイラを搭載。iOSネイティブなアプリ開発を実現

2013年4月23日

Windowsアプリケーションの開発では一般的になったビジュアル統合開発環境を用いて、ネイティブなiOSアプリケーションの開発を実現する製品が登場しました。

旧ボーランドの開発部門を2008年に合併し、以来DelphiやC++Builderなどの旧ボーランドの製品の開発販売を進めてきたエンバカデロ・テクノロジーズは4月22日、DelphiにiOSのクロスコンパイラを搭載し、iOSネイティブなアプリケーション開発を可能にした「Delphi XE4」を含む新製品「RAD Studio XE4」を日本を含む世界で同時発表しました。

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ビジュアル開発環境とDelphi言語でiOSプログラミング

Delphi XE4では、Object Pascalを拡張したDelphi言語でiOSアプリケーションのプログラミングが可能なだけでなく、ボタンやリストボックス、コンボボックスなどのコンポーネントも用意され、典型的なiOSアプリケーションのテンプレートも用意されています。

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開発を始めるにはまずテンプレートを選択、ウィザードで設定などを行い、UIデザイナで画面を構築しつつコンポーネントのプロパティを設定したりコードを記述するなど、ビジュアル開発環境を活用したiOSアプリケーションの開発ができます。

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GPSやカメラなどデバイス固有の機能の多くにも対応したコンポーネントが用意されており、コンポーネントを配置しプロパティを設定して数行のコードを記述するだけで、簡単にアプリケーションから呼び出せるようになっています。

また、TwitterやFacebookなどソーシャルメディアによるコンテンツの共有など、モバイルアプリケーションでよくある機能などのコンポーネントもあらかじめ用意され、コードの記述ができるだけ少なく、効率的なアプリケーション開発が可能。

ローカルデータベース機能として使えるInterBase Liteが製品に含まれており、開発したアプリケーションとともに無料で再配布できます。

開発されたアプリケーションはコンパイラで内部表現に変換された後、iOS/ARMのネイティブアプリケーションとして出力されます。

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デバッグ機能では、シミュレータと実機のいずれでもアプリケーションを実行しつつデバッガを走らせることができます。実機にUSBや無線LANでコードをデプロイし、ブレークポイントを設定して実機上のコードを任意の位置で停止させ、そのときの状態を詳しく見るといったことが可能です。

(4/23 8:30追記 ただしDelphiのiOSアプリ開発環境として、WindowsマシンからXCodeをインストールしたMacへのLAN接続が必要。また実機へのデプロイにはAppleのデベロッパーアカウント登録が必要なため、完全にWindows環境のみでの開発ができるわけではありません)

単一コードでWindows、MacOS、iOS、Androidに対応

Delphi XE4は、これ1つでWindowsアプリケーション、MacOSアプリケーション、iOSアプリケーションのクロス開発環境を備えたことになり、予定では2013年後半にはAndroidアプリケーションの開発にも対応。コンポーネントは各プラットフォームで共通で利用でき、デバイスごとの表示の制御も可能なため、単一のコードでWindows、Mac、iOS、Androidのネイティブアプリケーション開発が実現されるようになります。

また2013年末から2014年にかけてC++BuilderもiOS/Androidアプリケーション開発に対応予定です。

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タグ : モバイル , 開発環境



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