Fusion-io、ioDrive搭載x86サーバを共有ストレージ化する「ION Data Accelerator」を発表、既存ストレージベンダに対抗へ

2012年8月3日

PCIeに接続するサーバ内蔵型の超高速なフラッシュドライブの市場を切り拓いてきたFusion-ioが、EMCやNetAppなど大手ベンダが居並ぶ共有ストレージアレイの市場へ、ついに殴り込みをかけてきました。

Fusion-io Introduces ION Software Defined Storage :: Fusion-io

Fusion-ioが発表したソフトウェア「ION Data Accelerator」を用いることで、同社のフラッシュストレージ「ioDrive」を搭載したx86サーバを高速な共有ストレージにすることができます。

Fusion ION software delivers over a million I/Os per second with up to 6 GB/s throughput and under 0.06 millisecond latency. ION delivers breakthrough performance over Fibre Channel, InfiniBand and iSCSI using standard protocols.

Fusion IONソフトウェアは、100万IOPSで最大6GB/sスループットを0.06ミリセカンド以下のレイテンシの性能を実現します。IONはこの圧倒的な性能を、ファイバーチャネル、InfiniBand、iSCSIなどと標準的なプロトコルで提供します。

主な機能は次のようになっています。

エンタープライズ市場へ打って出るための策

これまでエンタープライズ向けのストレージの主流といえば、iSCSIやファイバーチャネルでサーバと接続された共有ストレージアレイであり、その市場ではEMCやNetAppやIBMといった大型ベンダが存在感を示していました。

そしてこれらのストレージベンダは、Fusion-ioが切り拓き、急速に成長してきたPCIe接続でサーバ内蔵型の高速フラッシュドライブの市場へ、共有ストレージアレイとの連係を売りに参入しつつあったのです。これまで主にオンラインサービス系の企業を顧客にしてきたFusion-ioはこれから本格的にエンタープライズ市場へ打って出ようとしているタイミングであり、何らかの対抗策が必要でした。

その対抗策がこの、フラッシュドライブ搭載のx86サーバをまるごと共有ストレージにしてしまうソフトウェアの発表だといえるでしょう。

x86サーバをソフトウェアによって共有ストレージにしてしまうこの方式を、同社は「Software Defined Storage」と呼んでいます。もはや共有ストレージは汎用的なx86サーバとソフトウェアで置き換えることができるのだと、専用ハードウェアによるストレージ製品を展開してきたEMCやNetAppなどのベンダに対して挑発しているようにも思えます。

ネットワークの世界ではSoftware-Defined Networkの登場によって、ネットワーク機器の機能がソフトウェアで置き換えられようとしています。ストレージの世界でも、同じように汎用サーバとソフトウェアがストレージ専用機を置き換えていくことになるのでしょうか。

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タグ : Fusion-io , SSD , ストレージ , フラッシュドライブ



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