エンタープライズ市場におけるRubyの見通しは? Heroku COOに聞いた

2011年3月22日

2010年12月、エンタープラズ向けのクラウドを提供しているセールスフォース・ドットコムは、クラウドでRuby on RailsのPaaSを提供していたHerokuを買収すると発表しました(参考:セールスフォース・ドットコムがRuby on Rails採用へ。Herokuを買収で。Dreamforce'10)。

発表の際にセールスフォース・ドットコム CEOのマーク・ベニオフ氏は「Rubyはクラウドの標準言語の1つになる」と発言しています。Rubyは今後エンタープライズ市場でどのような位置づけとなるのでしょうか? その見通しをHeroku COO兼セールスフォース・ドットコム プラットフォーム担当 シニア・バイスプレジデントのバイロン・セバスティアン氏に聞きました。

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Rubyがエンタープライズ向けに使われるのは時間の問題だ

─── 現在のところ、RubyやRuby on Railsで開発されているWebアプリケーションの多くはコンシューマ向けのアプリケーションです。エンタープライズ市場でのRubyの将来性をどう見ていますか?

セバスティアン氏 新しいテクノロジーは、最初はコンシューマ向けに使われます。理由はいくつかありますが、コンシューマ市場のアプリケーションは要求が高く、より革新的で、しかも急速に進化しています。利用者はどこでも買い物がしたいし、ツイートがしたいのです。そしてそれらを開発する会社も新しい技術に魅力を感じる傾向があります。

インターネットも同様ですが、銀行や政府の内部ではインターネット技術を使ったアプリケーションがこれから出てくるでしょうし、成功例もでてくるでしょう。そうしたことがエンタープライズ市場で起きています。

それと同じことが、いずれRubyでも起きると考えています。より高度なアプリケーションをビジネスでも要求されるでしょうから。そうなるのは時間の問題だろうと考えています。

─── Rubyにはスケーラビリティや、大規模開発の面でまだ懸念を持つ開発者がいると思います。こうした開発者たちに、Javaの代わりにRubyを使ってもらうとしたらどう説得しますか?

セバスティアン氏 Rubyの生産性の高さですね。となりの仲間が自分より高い生産性を発揮していれば考えも変わるでしょう。

Rubyはよりアジャイル開発方法論に向いている言語です。私は10人や20人の規模の開発チームというのを理解できません、それならもっと少人数のチームに分けるべきでしょう。

Salesforce.com内部では巨大なCRMアプリケーションをそうして開発しています。大きなソフトウェアをサービスとして考えた場合、多くのコンポーネントを束ねて作ることができます。これがアプリケーションを開発するより効果的な方法だと考えています。

Herokuではチームの人数が5人を越えると、そのチームが分割できないか考えはじめます。

開発プロセスは変わろうとしていて、100人が1つのアプリケーションを開発するとしても、それは小さなチームに分割されていくことになるでしょう。アプリケーションの規模はRubyの限界にならないと思いますし、その方がよい開発手法なのですから。

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タグ : Ruby , Salesforce.com , クラウド



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