「記事には書けなかったHTML5の話」を話してきました(前編)

2010年6月23日

先週の水曜日6月16日に、「HTML5-Developers-jp」コミュニティの管理人でもある白石俊平さん主催による「第7回 HTML5とか勉強会」が、目黒にあるオペラソフトウェアのオフィスで開催されました。

「HTML5とか勉強会」は定員が40人程度の勉強会として行われていて、以前から参加したかったのですがすぐに満員になってしまい参加できずにいました。それが幸運なことに白石さんから「新野さん、何か話してくれませんか?」とお呼ばれしまして、そのおかげでついに出席することができました。

その際に発表させていただいたのが表題の「記事には書けなかったHTML5の話」です。

HTML5に関する国内外の関係者へのインタビュ-、そのこぼれ話

僕は@ITに「HTML5が拓く新しいWeb」という連載を書いていまして、これまでにグーグル、モジラ、オペラ、ルナスケープ、W3C、アドビ、そしてマイクロソフトと、国内外のHTML5関係者にインタビューをしてきました。「記事には書けなかったHTML5の話」とは、そのこぼれ話をまとめたものです。

勉強会当日はUstreamでの配信などもあったのですが、(僕の希望により)録画はされていないので、記事としてここでその内容を紹介しようと思います。

勉強会の発表では自己紹介などもしたのですが、そこは省略して、グーグルにインタビューしたときのお話から。

グーグル

ネイティブアプリ級のHTML5にグーグルが期待すること - @IT

この連載では、普及が期待されるHTML5に対して各ベンダがどう考えているのか、どう対応していくのか、といったことをインタビューを通して伝えていくことがテーマとなっています。

というわけで、HTML5関連ベンダのインタビュー先として最初に選んだのはグーグルです。シニアプロダクトマネージャ 及川卓也氏らにお話を聞きました。記事の掲載は2009年8月。もう1年近く前になります。記事はこんな内容でした。

インタビューを通して、あるいはその後で僕が感じたこと。

HTML5という標準による相互運用性や互換性は重要であるという理念的な面、その標準を推すことがビジネスとしても優位に立てるという戦略的な面、グーグルにはこの両面を感じるところがありました。

モジラ

たぶん技術革新のなかでHTML5も通過点に過ぎない (1/2) - @IT

2社目のインタビューはモジラ。モジラジャパンの代表理事瀧田佐登子氏と浅井智也氏に話をうかがいました。掲載は2009年9月。こんな内容でした。

HTML5はもともと、W3Cの方針に反発した数人のエンジニアが個人的に集まって策定を始めたのが起源なのですが、モジラはそのときから一貫して関わってきています。それだけにHTML5へのこだわりを感じました。

インタビューしての僕の感想はこんな感じ。

基本的にオープンソースとして戦っているモジラには、商業ベンダよりも親近感を感じるというか応援しています。もちろん記事ではそういったえこひいき的な書き方はしませんけれども:-)今回はこぼれ話なので。

オペラソフトウェア

HTML5はFlashやSilverlightを不要なものにする (1/2) - @IT

3社目のインタビューはオペラ。テレビ会議でノルウェーのオスロにあるオペラ本社とつなぎ、CTOのホーコン・リー氏にインタビューをするという珍しい方法で行いました。掲載は2009年11月。次のような内容でした。

インタビューを終えた後の僕の感想。

ルナスケープ

HTML5は開発者側の都合。ユーザーには関係ない - @IT

連載当初から、グーグル、モジラ、オペラというHTML5推しの3社にインタビューすることは担当編集者と了解済みだったのですが、この3社のインタビューを終えたあと、次はどうしようかなと思っていました。

というのも、2009年末の時点でアドビもマイクロソフトもHTML5についてはまだインタビューを受けてもらえる状態ではなく、アップルは日本法人にSafariに関する窓口はないのだろうとインタビュー候補から外していたためです。

このとき編集担当から提案されたのがルナスケープ。なるほど、国内のブラウザベンダに話を聞くのも面白いと思い、インタビューさせていただきました。代表取締役兼CEO 近藤秀和氏らにお話を聞きました。掲載は2010年2月。こんな内容でした。

ルナスケープ以前にインタビューした3社はどれもHTML5に対して前のめりのベンダだっため、HTML5に対して熱いものをインタビューから受け取ってきたのですが、ルナスケープは「いまできることを仕様にしましょう、というのがHTML5だろう」的な発言で、そのクールな見方がこれまでのインタビューと対照的だったのが印象に残っています。

個人的には僕も、これくらいHTML5についてはクールにみるくらいでちょうどいいのかも、と思うようになっています。

長くなりそうなので、後編に続きます。後編ではアドビ、マイクロソフト、W3Cへのインタビューのこぼれ話。そして連載を通じて考えた「なぜHTML5は重要か?」その理由について紹介します。

(「「記事には書けなかったHTML5の話」を話してきました(後編)」へ)

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タグ : Google , HTML5 , Mozilla , Opera , Web標準



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