Amazonがシンガポールにデータセンター開設、レイテンシは短くなった?

2010年4月30日

Amazonクラウドは以前から「アジアに2つのデータセンターを開設する」としており、その1つ目のデータセンターが4月28日にシンガポールに開設されました。

Amazon Media Room: News Release

Amazon Web Services Blog」にポストされたエントリ「Now Open: AWS Region in Asia Pacific」によると、アベイラビリティゾーンは2つで、利用可能なサービスは以下の通り。

また、価格表によると6月までインバウンドのデータ転送は無料。アウトバウンドも1カ月あたり1GBまで無料となっています。開設キャンペーンといったところでしょうか。

レイテンシはまちまち?

さっそくいくつかのブログでシンガポールデータセンターに対するレイテンシの計測が行われています。

ブログ「klog」のエントリ「Amazon Web Services シンガポールのデータセンターが利用可能に」では以下の報告。

結果は平均で81ms。西海岸がおおよそ130〜150msくらいなので半分くらいになってます。

一方で、ブログ「RX-7乗りの適当な日々」のエントリ「Amazon EC2/S3/他がアジア(シンガポール)で利用可能になったのでレイテンシを計測してみた」では以下の報告。

私としても、少し予想外の結果ですが、RTTの平均値は194msecと、意外とかかっている感じで、これはus-eastと同等の数値です。(ntt.net網内経由)

とあるはてな社員の日記」のエントリ「 シンガポールにAWSがやってきたのでレイテンシを計測してみた」では、以下の報告。

結果は、シンガポールまで79.9msecでした。従来、一番近かったUS westも計測したところ、116.7msecだったので、レイテンシが2/3に短縮されたようです。都内のサーバへのping(100回) で計測。都内間だと2,3msなので、だいぶ近くなったとは言え、まだまだ遠いですね。

また、@kimotuki氏は「自分は100msecで通信できました。」とつぶやいています

シンガポールへの経路のせいなのか、レイテンシはまちまちのようです。(とあるはてな社員の日記の方も書いておられましたが)エンドユーザー向けのサービスをシンガポールのデータセンターに置いた場合、利用者によっては地理的な恩恵を受けられない可能性がありますね。

(追記 4/30: pingによるレイテンシは指標の1つであり、Webサイトなどの速度はスループットも重要なため、実際の利用者の体感速度はWebサイトを立ててyslowなどで計測する方が適切ではないか、というAmazonクラウド エバンジェリストのJefff Barr氏からのアドバイスが、AWS-UG開設準備室のメーリングリストに投稿されています)

次はもっと早くなる!

さて、Amazonクラウドはもう1カ所アジア太平洋地域にデータセンターを開設することを約束しています。Amazonクラウドの日本法人であるAmazon Data Services Japanの小島英揮(おじまひでき)氏はそのことに触れ、29日に「『次』はもっと早くなるはず!」とつぶやいています

fig

これは次のデータセンターがシンガポールよりもずっと近い場所にできることを示唆しているのでしょう。Amazon Japanはデータセンターテクニシャン、デベロッパーサポートエンジニアなどの募集を日本国内で開始しています

関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Delicious

タグ : Amazon , クラウド , データセンター

≫次の記事
VMwareの「Open PaaS」戦略、VMwareはJavaプラットフォームベンダへ変身するのか
≪前の記事
Javaをクラウドに乗せる「VMforce」、セールスフォースとVMwareが共同提供

Loading...

Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。新しいオンラインメディアの可能性を追求しています。
詳しいプロフィール


新サイト「Publickey Topics」始めました!


Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
RSSリーダーで : Feed





アクセスランキング - 過去7日間

  1. 最近よく目にする「フルスタックエンジニア」とは何だろうか?
  2. クラウド事業者がテクノロジーリーダーになる理由~クラウドコンピューティングの雲の中(その1)。NII Open House 2013
  3. レッドハットがPaaS型クラウド「OpenShift Online」正式サービス開始。Java、PHP、Ruby、Node.jsなど多言語対応。無料プランは継続
  4. 分散ストレージの整合性をいかに解決するか。プライマリ-バックアップ方式と分散コミット~クラウドコンピューティングの雲の中(その2)。NII Open House 2013
  5. AndroidとChromeは統合し、Packaged Web Appsが重要になる。丸山先生が予想する新しいアプリケーションの形
  6. チップスケール原子時計やSoCがこれからクラウドを変えていく~クラウドコンピューティングの雲の中(その3)。NII Open House 2013
  7. Java EE 7対応のアプリケーションサーバ「GlassFish 4」オープンソース版が公開
  8. クラウドへ基幹システムを移行する東急ハンズ。決断したきっかけ、システム構成、メリットを語る。AWS Summit Tokyo 2013
  9. PR:業務アプリを超高速に開発する「Wagby」。データモデルを基に、オープンソースを基盤にしたJavaコードを自動生成
  10. ARMコア64ビットサーバは2014年後半に登場予定。AMDがサーバ向けプロセッサのロードマップ公開
  11. 連載マンガ Mr. Admin:長持ちPCは美徳?
  12. 開発と運用の新しい関係、「DevOps」とは何か?
  13. 基幹システムをクラウドへあげるのは簡単ではなかった。ノーチラス・テクノロジーズがクラウドの現実を語る(前編)
  14. OpenStackの構造と内部動作、自分でクラウドを構築する意味とは。QCon Tokyo 2013
  15. オープンソースのIaaS基盤ソフトウェア「CloudStack 4.1」が公開。アベイラビリティゾーン機能などを追加

Publickey 最新記事 10本

Publickey Topics 最新記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig



blog comments powered by Disqus