「Amazon Red Hat OpenShift」発表。AWSがRed Hat OpenShiftのマネージドサービスを提供へ

2020年5月18日

Amazon Web Services(AWS)とRed Hatは提携を強化し、Red Hat OpenShiftのマネージドサービスをAWS上で提供する「Amazon Red Hat OpenShift」を発表しました(Red Hatの発表AWSの発表)。

Red Hat OpenShiftは、Red Hat Enterprlse Linux、Dockerコンテナ、Kubernetesを主なコンポーネントとして構成されたコンテナ基盤ソフトウェアです。Docker RegistryやSoftware Defined Networkの機能なども統合されています。

AWSに統合されたOpenShiftのマネージドサービスを提供

Amazon Red Hat OpenShiftはAWS上でマネージドサービスとして提供され、AWSのさまざまなサービスとも容易に統合できると説明されています。下記は「Red Hat and AWS extend collaboration: Introducing Amazon Red Hat OpenShift」からの引用です。

Amazon Red Hat OpenShift will offer customers the ability to launch Red Hat OpenShift clusters and provide the benefit of an AWS integrated experience for cluster creation and management, AWS Console listing, on-demand (hourly) billing model, single invoice for AWS deployments and the ability to contact AWS for support.

Amazon Red Hat OpenShiftはRed Hat OpenShiftのクラスタを起動し、クラスタの作成や管理をAWSと統合できる利点を提供します。AWSコンソールでの一覧表示、時間毎の従量課金モデル、請求書もAWSでまとめられ、サポートもAWSへ連絡することになります。

Amazon Red Hat OpenShiftは今年後半に提供予定です。

複数のKubernetes環境のなかから選択することに

Red Hatは昨年マイクロソフトと提携し、Microsoft Azure上でOpenShiftのマネージドサービスである「Azure Red Hat OpenShift」をマイクロソフトが正式サービスとして提供を開始しています

Microsoft Azureのサービスと統合されたRed Hat OpenShiftのマネージドサービスであるという提供モデルも同じです。

Kubernetesはコンテナプラットフォームとして事実上の標準の座を確実なものにしていますが、一方でその提供形態としては、例えばAWSであればAmazon Elastic Kubernetes Service (EKS)があり、そして今回発表されたAmazon Red Hat OpenShiftがあり、今後間違いなくVMware on AWSでもKubernetes環境が提供されるでしょう。

もちろんユーザー自身がクラウド上にKuberntes環境を構築することも可能で、さまざまな選択肢が用意されることになります。

Microsoft Azure上でもAzure Kubernetesがあり、Azure Red Hat OpenShiftがあり、Azure VMware Solutionがありと、さまざまな選択肢があり得ますし、ほかのクラウドでも似たような状況として複数のKubernetes環境の実装やサービスが利用可能になることは間違いないでしょう。

クラウド利用者や開発者は今後しばらく、こうしたさまざまなKuberntes環境の中から、自分たちの組織やアプリケーションにとって適切だと思われるサービスやソフトウェアを選択することになりそうです。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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