Kubernetesの上にPaaSを再構築。「Pivotal Application Service on Kubernetes」Pivotalが発表

2019年7月18日

Pivotalは、PaaS機能をKubernetes環境の上で実現する「Pivotal Application Service on Kubernetes」(PAS on Kubernetes)のアルファ版を発表しました

同社の「Pivotal Application Service」(旧Pivotal Cloud Foundry)は、代表的なPaaS基盤ソフトウェアです。クラウド上でアプリケーション実行環境を提供してくれるため、JavaやPHPやRubyなどPaaSの実行環境として用意されているプログラミング言語のアプリケーションをプッシュするだけで、自動的にクラウドにデプロイされ、負荷に応じてスケーラブルに実行してくれ、障害で落ちたとしても自動復旧処理をしてくれます。

開発者は基本的に運用に気を配る必要がほとんどなく、アプリケーションの開発に集中できるのが利点です。

Pivotal Application Serviceは、DockerコンテナやKubernetesのようなオーケストレーションツールが普及する以前から、PaaSの仕組みを独自のコンテナとオーケストレーション機構を内部に備えることで実現していました。

その後、2015年にはDiegoという新コンテナオーケストレーターを導入するのと共に、Dockerコンテナへの対応を開始。2018年10月にはKubernetesをオーケストレーションツールとして利用するための「Eirini」プロジェクトを発表し、Kubernetes対応を進めていました。

下記はPivotalのブログに投稿された記事「Pivotal Brings the Magic of CF Push to Kubernetes」で紹介されている「PAS on Kubernetes」の仕組みを示した図です。

fig

「cf push myApp」は、PAS for Kubernetesへ自分のアプリケーションをプッシュする命令です。すると自動的にPAS for Kubernetes内部でコンテナ化され実行環境が整えられ、Kubernetesのクラスタへデプロイされる、ということになります。

これまでクラウドの基盤は仮想マシンを並べたIaaSと見なされ、そのうえにPaaSをはじめとするさまざまなサービスが構築されてきました。しかしコンテナとKubernetesの普及が決定的になってきた現在、多くのクラウドサービスが仮想マシンではなくコンテナとKubernetesを基盤として再構築されようとしています。

PAS on Kubernetesもそうした例の1つなのだといえるでしょう。

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Junichi Niino(jniino)
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