「GitLab 12.0」リリース、1年ぶりのメジャーアップデート。レビュー中のアプリからフィードバックを書き込める「Visual Reviews」、IPアドレス制限など新機能
GitLabの最新バージョン「GitLab 12.0」がリリースされました。
GitLabはその名前の通りGitを用いたソースコード管理ツールとして登場しましたが、WebIDEの搭載やコードの静的解析、コードが変更されたタイミングで自動的にテスト、ビルド、デプロイを実行するCI/CD機能などが搭載され、現在では総合的な「DevOpsツール」だと同社は説明しています。
GitLab 12.0のおもな新機能はVisual Reviews、Project dependency list、Restrict access by IP address、File syncing to Web Terminalなど。
レビュー中のアプリからフィードバック、IPアドレスでアクセス制限など
Visual Reviewsは、レビュー中のアプリを実行しながらフィードバックが書き込めるという機能です。
GitLabには、プルリクエスト単位でアプリケーションを実行し、プルリクエストに対応した際の動作確認ができる「Review Apps」という機能があります。もともとはHerokuに搭載されていた機能で、これにインスパイアされてGitLabにも搭載されました。
Review Apps機能を用いることで、プルリクエストによって画面や挙動がどうなるのかが確認できるため、レビューが容易になるという利点があります。
新機能のVisual Reveiwは、このReview Apps機能のなかですぐにフィードバックがコメントできるというもの。デザインやUXの変更などを確認してすぐにフィードバックする際などに便利とされています。
Project dependency listは、どのコンポーネントがどのプロジェクトで使われているかを見やすく一覧できる機能です。セキュリティアップデートなどの際に便利とされています。
Restrict access by IP addressはその名の通り、IPアドレスによってアクセス制限をおこなう機能。特定のVPNからのみアクセス可能にする、といった設定が可能になります。
File syncing to Web Terminalは、GitLabのWeb IDEから行った変更が、Webブラウザ上のターミナル機能に対しても自動的に反映される(その逆も同様)という機能。
そのほかGit integration for JupyterHub、Sequential merge trains、Collapsible job logs、Group-specific notification email addressesなどをはじめとする多くの新機能がGitLab 12.0には追加されています。
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