OpenStackの新バージョン「OpenStack Queens」登場。複数ノードから同一ストレージへアタッチできる高可用機能や仮想GPU、エッジコンピューティングサポートなど

2018年3月1日


OpenStack Foundationは、クラウド基盤ソフトウェアとして17番目のバージョンアップとなる「OpenStack」の新版「OpenStack Queens」をリリースしました

OpenStackは半年ごとに登場するメジャーリリースにアルファベット順のコード名がついています。昨年9月に登場した前バージョンは、アルファベットのPから始まる「OpenStack Pike」でした。

その次のメジャーバージョンとなる今回のリリースでは、Pの次のQから始まるコード名として「Queens」がつけられています。ちなみに、半年後に予定されている次のリリースのコード名はRから始まる「Rocky」であることがすでに決まっています

OpenStack Queens

Cinder Multi Attach、仮想GPUサポートなど新機能

OpenStack Queensの目玉機能は「Cinder Multi-Attach」による可用性の向上です。

CinderはOpenStackのコンポーネントの1つで、ブロックストレージ機能を実現します。前リリースのOpenStack Pikeでは、仮想マシンをシャットダウンすることなくブロックストレージボリュームを動的に拡張する機能が追加されました

今回のOpenStack Queensで導入されたCinder Multi-Attachは、複数の仮想マシンが同一のCinderブロックストレージのボリュームにアタッチできるというものです。アタッチしている特定のノードが落ちたとき、迅速にほかのノードがボリュームへのアクセスを引き継ぐことで高可用性を実現します。

そのほかOpenStack Queensには、次のような主な新機能があります。

仮想GPUのサポート
クラウド管理者があらかじめ仮想GPUの設定を行うことで、ユーザーは仮想GPUを含む仮想マシンを起動可能になります。これにより機械学習処理などGPU処理に適した仮想マシンを提供できるようになります。

Cyborgフレームワークの提供
GPUだけでなくFPGAやDPDK/SPDK、暗号処理専用カードのようなサーバに対する拡張ハードウェアの機能を管理するためのCyborgフレームワークが利用可能になりました。

エッジコンピューティングのサポート
「OpenStack-Helm」「LOCI」などの新プロジェクトが登場し、エッジコンピューティングのサポートが開始されました。

Zunコンテナサービスの提供
コンテナから直接OpenStackのネットワーク機能や部録ストレージ機能へアクセスできるようにすることで、サーバやクラスタの管理を省略してコンテナの簡単な利用を実現する新プロジェクト「Zunコンテナサービス」が追加されました。

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