Visual Studio Codeバージョン1.1が早くも登場。Node.jsのデバッグ強化など

2016年5月11日

無償のコードエディタVisual Studio Codeの最新版「Visual Studio Code 1.1」がリリースされました。4月15日に1.0が登場したばかりですが、今後もマンスリーリリースという速いペースで新リリースが登場する見通しです。

Visual Studio Code 1.1では、コマンドパレットのキーワードまで日本語訳されていた不具合など、いくつかの不具合が解消されているほか、ペインの境界線をダブルクリックすると自動的にペインの大きさが最適化される機能、好みのシェルを呼び出せる機能、大きな文字列型、あるいは配列型のインスペクションを含むステップ実行の性能が向上するなどの新機能も追加されています。

Node.jsのデバッグ機能も強化され、EcmaScript6のSet、Maps、Promises、Generatorsなどに対応し。また、Node.js 4.x、5.xにおいては、大きなデータ構造を持つ変数を扱う際の性能も向上したとのことです。

実験的な機能として、ステップ実行時に「重視されないコード」(uninteresting code)をスキップする機能も実装されました。

We added experimental support for automatically skipping 'uninteresting code' when stepping through code in the debugger. 'Uninteresting code' is code that is generated by a transpiling process but is not covered by a source map so it does not map back to the original source.

私たちはデバッガ内でコードを実行しているときに、‘重視されないコード’(uninteresting code)を自動的にスキップする機能を実験的に追加しました。‘重視されないコード’とは、コードの変換コンパイル(Transpiling)によって生成されたが、オリジナルのコードとはSoruce Mapによって結びついていないものです。

Transpilingで追加生成されたコードは、おそらく無害である可能性が高いでしょうから、これはコードの変換コンパイルが広まりつつあるJavaScript(というか、いわゆるAltScript)プログラムのデバッグ効率を高める上で有効な手かもしれません。

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