マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Online Services」が一時ダウン、そして今日もダウン
9月3日の午前10時(米国東部時間)ごろから約90分間、マイクロソフトが提供するクラウドサービスの「Microsoft Online Services」がダウンしていたと米ZDNetで報じられています。
同じサービスで10日ほど前の8月23日にも2時間以上の障害を起こしており、短期間に2度のトラブルを起こしたことになります。以下はそのときのPC Worldの記事。
Microsoft Online Servicesは、Exchange ServerやSharePoint Server、OfficeLive Meetingなどの企業向けサービスをクラウド上で提供しているもの。
そして、3回目のダウンがまた起きていると、9月7日午後3時31分(米国太平洋時間)、日本時間の今日9月8日午前7時31分に公開されたZDNetの記事で報告されています。
マイクロソフトは以下のように発表したとのことです。
We experienced two brief service issues today affecting a portion of users in North America. From 8:40am– 9:05am PST, and then at 1:50pm for about 15 minutes, some users may have experienced slower network connectivity, which mostly affected the sign-In service. Network performance is now back to normal, and the root cause is under investigation.
本日2つの一時的なサービス障害が北米で発生しました。午前8時40分から9時、そして午後1時50分から約15分間、何人かのユーザーがネットワークの遅延を経験し、多くがサービスへのサインインに影響しました。ネットワークは正常に戻っており、原因は調査中です。
2回のダウンの原因は?
8月23日の障害は、パフォーマンスの問題が発生したことで北米データセンターへの接続に影響し、利用者はタイムアウトなどを経験した可能性があるとのこと。PCWorldの記事を引用します。
We are investigating a performance issue which may impact connectivity to the North American data center. Users may experience timeouts with multiple services
そして9月3日のダウンは、北米でのネットワーク上の問題だと報告されています。CNETの翻訳記事から引用。
本日(3日)の朝、東部標準時午前10時ごろ、北米地区の一部の顧客がわれわれのデータセンターにアクセスできなくなった。われわれはネットワーク上の問題が原因だと突き止め、その約90分後に問題を解決した。
どちらもそれほど影響範囲は大きくなかったようです。また、日本を含むアジアパシフィックからMicrosoft Online Servicesを利用するユーザーはシンガポールのデータセンターを利用するはずなので、影響はなかったと思われます。
クラウドの稼働状況は、グーグルが「Apps Status Dashboard」で、セールスフォース・ドットコムも「trust.salesforce.com」で公開しており、マイクロソフトもWindows Azureでは「Current Status」ページを設けて公開しています。
しかし、Microsoft Online Servicesには、そうしたページを見つけることができず、また、この2つの障害に対するマイクロソフトからの公式なアナウンスもさがしたのですが、見つけることができませんでした。
記事によると、影響があった顧客に対してはマイクロソフトから情報提供があったとのことですが、影響を受けなくとも自分が利用しているクラウドサービスの稼働状況が知りたい顧客も多いはず。マイクロソフトは政府専用のMicrosoft Online Servicesも用意しており、稼働状況をもっとオープンにするような要求が高まってくるかもしれません。
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