VirtualBox 5.0リリース間近、RC2が登場。準仮想化でWindowsやLinuxの性能向上、USB 3.0対応など

2015年6月30日

米オラクルは仮想化ソフトウェアの「VirtualBox 5.0 Release Candidate 2」 を公開しました。6月2日にリリース候補版1(RC1)が登場し、6月25日にリリース候補版2(RC2)となったので、正式リリースは間近でしょう。

Oracle VM VirtualBox 5.0 Release Candidate 2 (RC2) (Oracle's Virtualization Blog)

VirtualBox 5.0の新機能の中で最大のポイントは、準仮想化を実現したことです。ソフトウェアによってコンピュータのハードウェアをほぼすべてエミュレーションする「完全仮想化」とは異なり、「準仮想化」とは(大まかに言えば)ソフトウェアでエミュレーションするのが面倒な部分を省略して仮想化機能を実装することです。

完全仮想化はゲストOSを改変せずに仮想環境で実行できるのに対し、準仮想化はその環境にOSを対応させなければ仮想環境で実行できませんが、性能面では完全仮想化より一般に優れています。

これまでVirtualBoxはネットワークなど一部で準仮想化に対応していましたが、VirtualBox 5.0では仮想環境全体の準仮想化に対応。これにより性能向上と時刻の正確さの向上が期待されると説明されています。

ゲストOSに対してKVMやHyper-Vのように振舞う

準仮想化の機能を使う場合、VirtualBox自体がゲストOSに対してHyper-VやKVMなど既存の仮想化ソフトウェアのように振舞うことでOSの改変を不要にしています。選択肢は「デフォルト」「Legacy」「Minimal」「Hyper-V」「KVM」の5種類で、ゲストOSとしてWindowsを走らせるときはHyper-Vを、Linuxを走らせるときは「KVM」を、MacOSを走らせるときは「Minimal」を選択するように推奨されています。

Windows、Linux、SolarisゲストOSでは、ホストOSとの双方向のドラッグ&ドロップをサポート。ハードウェアの仮想化支援機能が有効な場合、ネステッドページング、SSE 4.1/4.2、AES-NI、POPCNTなどの命令がゲストOSからも利用可能。

Extension Pack(拡張パック)を追加導入することで、ディスクイメージの暗号化、USB 3.0向けのXHCIコントローラのサポートなども行われています。

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タグ : Oracle , VirtualBox , 仮想化



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