Linux 4.0のリリース候補版が登場。3.20か4.0かを選ぶ投票の結果を受け、Linus Torvalds氏がバージョン4で行くと

2015年2月23日

「大きい番号は魅力的だからv3.20へ進むか、あるいは番号をリセットしてv4.0にするか、どっちがいい?」。約10日前の2月13に、Linus Torvalds氏は次のLinuxのバージョン番号についてGoogle+に質問を投稿し、投票を呼びかけました

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記事執筆時点では約3万票の投票が行われ、56%がv4.0に投票。これを受けてTorvalds氏は2月22日付けで「Linux 4.0-rc1」のリリースを行いました

Linux-Kernel Archive: Linux 4.0-rc1 out..

2.6.39のようなバージョン番号を避けたかった

Linux 4.0へとLinuxのメジャーバージョン番号を大きくすることは、以前からTorvalds氏が個人的な希望として示していたことでした。Torvalds氏は投票を呼びかける投稿の中でも「I don't want another 2.6.39」と書いています。これは、2.6.39のようにバージョン番号の下位の細かい数字が増えていくことで、バージョン番号が分かりにくくなることを敬遠したい、ということを示しています。

そして現在のLinuxがバージョン3になり下位の数字が3.19から次に3.20へと進むこのタイミングで、さらに下位の数字を19から20、21へと増やしていくのか、それともメジャーバージョンアップにしてしまうのか、投票の形で意見を募ったわけです。

ただしLinuxのメジャーバージョンが3から4に変わっても、大きな新機能が追加されるわけでも、過去との互換性がなくなるわけでもありません。この点でメジャーバージョンを変えてしまっていいのかどうか、という点が今回の議論のポイントのようでした。今回のLinux 4.0rc-1のリリースで、その議論に対して4.0で行くとひとまずの方針が示されたことになります。

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