米ガートナー、2015年版ハイプサイクルを発表。IoT、機械学習は期待のピーク、マイクロデータセンターが黎明期、ハイブリッドクラウドは幻滅期

2015年8月19日

米調査会社のガートナーは、エマージングテクノロジーに関するハイプサイクルの2015年版「Gartner's 2015 Hype Cycle for Emerging Technologies Identifies the Computing Innovations That Organizations Should Monitor」を発表しました。

fig 「Gartner's 2015 Hype Cycle for Emerging Technologies Identifies the Computing Innovations That Organizations Should Monitor」から、縮小のため一部改変。赤線はPublickeyによる

ハイプサイクルは技術の登場から安定までを以下のステージに分けて説明したもの。

  • 黎明期(Innovation Trigger)
  • 「過度な期待」のピーク期(Peak of Inflated Expectations)
  • 幻滅期(Trough of Disillusionment)
  • 啓蒙活動期(Slope of Enlightenment)
  • 生産性の安定期(Plateau of Productivity)

2015年版の主な技術のステージを見てみると、Internet of Things(IoT)と機械学習(Machine Learning)は「『過度な期待』のピーク」としてやや持ち上げられ過ぎている傾向があると見られており、一方でハイブリッドクラウドコンピューティングについては幻滅期に入ったところと位置づけられています。昨年版と見比べてみると、実はこのIoTとハイブリッドクラウドの位置はあまり変わっていないようです。

また、昨年版で幻滅期にあったクラウドコンピューティングは、今年はこの図から消えています。すでに評価は定まったということなのでしょう。

黎明期にあるのがIoTプラットフォームとマイクロデータセンターで、今後5年から10年かけて安定期へ移っていくだろうとされています。

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Junichi Niino(jniino)
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