JavaScriptベースのEPUB 3リーダーが相次いで公開「Readium.js」と「Epub.js」。いずれもオープンソースで

2013年6月10日

Webブラウザを用いJavaScriptで実装をしたEPUB 3リーダーが相次いで公開されました。1つはEPUB 3を策定したIDPF(International Digital Publishing Forum、国際電子出版フォーラム)が後押しするEPUB 3リーダーのリファレンス実装開発プロジェクトのReadiumが発表した「Readium.js」、もう1つは、米Berkeley大学による「Epub.js」です。

どちらもgithubでオープンソースとして公開されています。

電子書籍のフォーマットとして策定されたEPUB 3は、HTML5/CSS3などのWeb標準がベースになっています。そのため、EPUB 3リーダーはWebKitなどのWebブラウザのレンダリングエンジンをほとんどそのまま利用しており、いわばWebブラウザとEPUB 3リーダーは兄弟のようなものといえます。

Readium.jsとEpub.js

Readium.jsは、ReadiumのWebコンポーネントをパッケージとしてまとめたものだと説明されています。プレスリリースから引用します。

Readium.js packages together a modular collection of JavaScript modules focused on online deployment of EPUB content, under the umbrella project name "Readium Web Components". Readium Web Components can be reassembled and configured by developers in a variety of ways to create completely custom reading experiences.

Readium.jsは“Readium Web Components”プロジェクトの下で、EPUBコンテンツをオンラインで展開することに焦点を当てたJavaScriptモジュールをパッケージにまとめたものです。Readium Web Componentsはデベロッパーが自由に再構成することで、完全にカスタマイズされたさまざまな読書体験を作成できます。

もともとReadiumプロジェクト自体がEPUB 3リーダーのリファレンス実装を目指すものだったため、JavaScript版のReadium.jsも同じようにEPUB 3リーダーをJavaScriptで実装する際の参考になることを目指してコンポーネント化され、それをまとめたものが今回のReadium.jsになったわけです。

一方のEpub.jsは、さまざまなデバイス上でEPUBをレンダリングするためのJavaScriptライブラリとのことです。

どちらもサンプルとして「Moby-Dick」が読めるようになっていたので、表示させてみました(Windows 7のChromeブラウザ)。微妙にレンダリング結果が異なっています。

fig Readium.jsでのサンプル表示。ページめくりは右上の矢印で行う
fig Epub.jsでのサンプル表示。本文中に動画が埋め込まれている

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タグ : EPUB , JavaScript , Webブラウザ



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