引退したPythonの生みの親グイド・ヴァンロッサム氏が復帰、マイクロソフトの開発部門に。「Pythonの使い勝手を良くする」

2020年11月13日

ちょうど1年前の2019年11月、Pythonの生みの親であるGuido van Rossum(グイド・ヴァンロッサム)氏は勤務先のDropboxを退社し、職業プログラマからの引退を宣言していました。

参考:Pythonの生みの親グイド・ヴァンロッサム氏が職業プログラマから引退を表明。昨年Pythonの優しい独裁者からも引退

そのヴァンロッサム氏は今朝、Twitterで「引退は退屈だったと判断し、マイクロソフトの開発部門にジョインすることにした」と表明。引退からの復帰を明らかにしています。

マイクロソフトでの仕事はPythonの改善であることも明かされました。

But it’ll make using Python better for sure (and not just on Windows :-).

私がやろうとしていることが、Pythonの使い勝手を良くすることであることは間違いない(Windows上だけでなく:-)

引退の経緯と、そこからの復活

2019年の引退に先立つ2018年7月12日、ヴァンロッサム氏は「優しい終身の独裁者」(BDFL:Benevolent Dictator For Life)と呼ばれるPythonの開発に関する意思決定の立場から、永遠に引退することを発表しました

引退を発表する当時のメールには「私はもう、PEP(Python Emhancement Proposal)のために激しく争い、それでも多くの人からその決定を嫌がらるのを見たくない」と。人気言語となったPythonの開発の中心人物であるがゆえにさまざまなストレスが生じていたことを吐露しています。

2019年に行われた職業プログラマからの引退宣言も、おそらくこれが遠因となっていたのではないでしょうか。

Pythonの意志決定から離れて2年、職業プログラマから引退して1年。「引退は退屈だった」と前言をひるがえすことそのものも勇気が必要だったのではないかと推察されますが、それ以上にプログラミングはヴァンロッサム氏にとって楽しく、やめられないものだったことを再確認したのかもしれません。

2年前とは違う立場でPythonに取り組むヴァンロッサム氏が今後どのような成果を上げていくのか、楽しみに待ちたいと思います。

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人気のあるプログラミング言語の開発者にはいろんな苦悩があることを、Rubyのパパであるまつもと氏がツイートしています。

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Junichi Niino(jniino)
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