JavaでJavaScriptを実装するNashorn、OpenJDKで公開。JavaOne 2012基調講演(前編)

2012年10月9日

米サンフランシスコで先週開催されたJavaOne 2012。基調講演では、JavaFXによるデスクトップからサーバサイドのJava EEまで、Javaがカバーする幅広い領域での最新動向が説明されました。

1年前にJava 7が登場し、来年にはJava EE 7が登場するという今年は大きな新発表もなく、谷間に当たる地味な時期に当たります。JavaOneの基調講演もそれを反映してか、これまでの進捗とロードマップを粛々と紹介するものでした。

JavaOne基調講演の冒頭で登場した全体のロードマップは、速報記事「JavaOne 2012開幕。Java SE/JavaFX/Java EE/Java MEなどの最新ロードマップ公開」で紹介しました。

本記事と次の記事「Java EE 7でWebSockets対応、JPAでNoSQLの標準化にも取り組む。JavaOne 2012基調講演(後編)」では、続いて行われた各エディションに関する講演を中心に紹介しましょう。

テーマは「Make the Future Java」

今年のテーマは「Make the Future Java」。Javaをより完成された最新のプラットフォームにし、開発生産性を高めるだけでなく、開発プロセスもオープンで透明なものにしていく。

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Java SE、JavaFX、Java EEのロードマップ。JDK 7は広く使われるようになり、JDK 8/9ではProject Lambda、JavaScript実装などが投入される。

JavaFXではデスクトップや組み込み向けのリッチなUIツールが提供される。Java EEではHTML5対応、そしてクラウド対応へ。

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Project NashormがOpenJDKに

現在、JDK 8に向けて作業を進めている。JDK 8では、JavaのClosuresであるProject Lamdaだけでなく、MapReduceのようなパラレル実行エンジンや、新しいTime and Date APIなどの機能追加、セキュリティや国際対応なども進化する。

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JDK 8のハイライトの1つがProject Nashornだ。これはJavaScriptをJavaVM上で実装し、InvokeDynamicによる高性能を実現したものだ。

OpenJDKにProject Nashornをコントリビュートしたことをここで発表する。これはIBMやRed Hat、Twitterなどからもサポートされてきた。感謝する。

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(Nashornについての詳細は、4月に公開した以下の記事をご覧ください)

JavaFX 2.1は主要なデスクトップをカバー

JavaFXは、昨年JavaFX 2.1 Windows版を昨年リリースし、OS X版、Linux版もリリースしたことで、メジャーなデスクトップOSをカバーできた。

Scene BuilderやNetBeansとも統合して開発を容易にもし、OpenJFXのオープンソースプロジェクトも開始した。今日、JavaFX on Linux/ARMのプレビューリリースを発表する。

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Project SumatraでGPUに対応へ

Java SE 9とその先についても紹介しよう。Javaをモジュール化するJigsawはJava 9で予定されている。マルチテナント機能なども予定されている。

Project Sumatraは、GPUを含むヘテロジニアスなCPUコアにJavaを対応させるものだ。

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基調講演の後編ではJava EE 7についての講演を紹介します。

JavaOne 2012

Oracle OpenWorld 2012

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Junichi Niino(jniino)
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