[速報]jQuery Mobile 1.0正式版が公開! モバイルアプリケーション開発の新時代へ

2011年11月18日

モバイルアプリケーション開発のためのJavaScriptによるフレームワーク「jQuery Mobile 1.0」のFinal Releaseが、今週前半に予告された通り、ついに公開されました(日本時間18日午前3時頃)。

Announcing jQuery Mobile 1.0 | jQuery Mobile

jQuery Mobileはオープンソースとして開発されており、「Download」ページからだれでも無料でダウンロード可能です。jQueryのWebサイトやマイクロソフトのCDN(コンテンツデリバリネットワーク)などでの配布もはじまっています。

HTML5のタグだけでモバイルアプリケーションが作れる

jQuery Mobileの大きな特徴は次の3つです。

1)HTMLのタグだけで、プログラミングせずにモバイルアプリケーションができてしまう
2)モバイルのユーザーインターフェイス対応の部品が多く揃っている
3)iOS、Android、WebOS、Windows Moblie、Symbianなどクロスプラットフォーム対応である

画面フォームから入力を行い、結果を表示するような業務アプリケーションのようなものであれば、JavaScriptのコーディングをすることなく、HTMLのタグを記述していくだけで作ることができ、しかもそれは自動的に複数のモバイルデバイスやOSに対応するクロスプラットフォームなものになっています。

jQuery MobileサイトのResourcesページには、jQuery Mobileで構築されたモバイルサイトのサンプルが多数掲載されていますので、これをみればjQuery Mobileでどのようなことが実現できるか把握できるでしょう。

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スマートフォン、タブレット、そしてデスクトップ向けも

これまでモバイルアプリケーションの開発には、iOSならObjective-C、AndroidならJavaなど、それぞれの環境ごとに言語を使い分けなければなりませんでした。しかしjQuery Mobileの登場で、そうした状況は今後大きく変わるはずです。

ゲームのようなリアルタイム性の高いアプリケーションを除く、かなりの割合のモバイルアプリケーションはHTML5とCSS、JavaScriptなどのWeb標準で開発されるようになり、その多くはjQuery Mobileのようなフレームワークを用いるでしょう。

さらにアドビが買収したPhoneGapと組み合わせることで、Webアプリケーションをコンパイル済みのスタンドアロンなアプリケーションへと変換(正確にはラップ)することで、AppStoreやAndroid Marketなどで販売することも可能になります。

Web標準によるアプリケーション開発は、スマートフォンやタブレットのようなモバイルデバイスにとどまらず、PC向けのアプリケーションでも広まっていくでしょう。jQuery Mobileはそうした場面でも使われていくはずです。

jQuery Mobile 1.0 Final Releaseの公開が、Web標準によるアプリケーション開発の流れを大きく加速するものになることは間違いありません。

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