OpenStack、コンテナ対応などを強化した15番目のリリース「OpenStack Ocata」登場。いつもより2カ月早い理由は会議体制の変更か

2017年2月27日

オープンソースで開発されているクラウド基盤としてしられるOpenStackの15番目のリリース「OpenStack Ocata」がリリースされました

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OpenStackにはリリースごとにアルファベット順のプロジェクト名が付いており、前回のリリースは「OpenStack Newton」、今回が「OpenStack Ocata」で、次が「OpenStack Pike」、その次が「OpenStack Queens」となる予定です。

コンテナオーケストレーション機能が強化。2カ月早くリリースした理由は?

今回のリリースOpenStack Ocataでは安定性にフォーカスしたとされていますが、注目すべき新機能としてはコンテナ対応の強化です。

「Magnum」はOpenStackとKubernetesやDocker Swarmなどを統合する機能を提供するOpenStackのプロジェクトですが、今回のバージョンではMesosphere DC/OSをクラスタタイプとしてサポート。

コンテナのネットワーキングサービスを実現する「Kuryr」ではDocker Swarmをサポート。また、OpenStack全体を分散したDockerコンテナの上にデプロイ可能にしようという「Kolla」プロジェクトでは、Kubernetes上へのOpenStackコントロールプレーンのデプロイをサポートしました。

OpenStackのリリースはこれまで4月頃と10月頃の1年に2回、6カ月ごとのサイクルで行われてきましたが、今回は2カ月早まっています。これは今回限りとのことです。

なぜ2カ月早まったのか、プレスリリースなどのドキュメントに説明はありませんが、その背景にはOpenStack Foundation主催のイベント「OpenStack Summit」の変化があるようです。

これまでOpenStackのリリースは4月頃と10月頃の6カ月ごとに開催される「OpenStack Summit」と、そこで同時に行われる「OpenStack Design Summit」で次のバージョンについての計画が議論されるのに合わせてリリースされてきました。

今年は5月にボストンでOpenStack Summitが開催予定、その6カ月後の11月にはシドニーでも開催予定ですが、それとは別に新しく「OpenStack Project Teams Gathering」(PTG)が先週2月20日から24日のあいだアトランタで開催されました。

PTG » OpenStack Open Source Cloud Computing Software

このPTGは次のように説明されています。

The Project Teams Gathering (PTG) is a new event organized by the OpenStack Foundation. Every six months (Q1 and Q3), at the beginning of the development phase of a release cycle, project teams will meet in person to discuss priorities for the upcoming cycle, iterate quickly on solutions for complex issues, and make fast progress on critical items.

PTGはOpenStack Foundationの新しいイベントです。第1四半期と第3四半期の6カ月ごとのリリースサイクルの開発フェーズがはじまるごとに、プロジェクトチームとして会議を行い、次のリリースでの優先事項について議論し、込み入った課題についての解決策を早く試し、重要事項について迅速に対応するようにします。

これからはこのPTGがOpenStack新リリースのキックオフの会議となるようで、今回のOpenStack Ocataのリリースが早まったのは、このOpenStack Foundationの会議体制の変更に合わせたためと推測されます。

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カテゴリ クラウド
タグ  Docker , IaaS , OpenStack , コンテナ


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