Kubernetesが1.0に到達。今後は開発の主体を新団体「Cloud Native Computing Foundation」へ
Googleはオープンソースで開発しているコンテナの管理フレームワーク「Kubernetes」が正式版となるバージョン1.0に到達したことを発表し、米ポートランドで開催中のオライリーのイベント「OSCON2015」においてイベント内イベント「Kubernetes 1.0 Launch」を行いました。
Googleでプロダクトマーケティングのディレクター、Greg Demichillie氏はKubernetes 1.0 Launchで、KubernetesがGoogle内部で使われているコンテナマネジメントシステム「Borg」を基にオープンソース化したものだと紹介。「これは私たちが話しているようなスケールのシステムをマネージするのに唯一現実的な方法だ」と、コンテナとその管理フレームワークであるKubernetesがスケーラブルなクラウド環境における唯一のソリューションであることを強調しました。
「私たち(Google)は大規模なクラスタの管理において、何が有効で何が有効でないのか、おそらく考えられるあらゆる失敗をし、アーキテクチャやパターンを学んできた。それをオープンソースにしたのがKubernetesだ」(Greg氏)
Googleは同時に、今後のKubernetesの開発を新しく設立した「Cloud Native Computing Foundation」へ移管していくことも発表しました。
Cloud Native Computing Foundationには、Google、インテル、Red Hat、Docker、CoreOS、Cisco、IBM、Twitter、VMware、Cloud Foundry Foundation、AT&T、ゴールドマンサックス、ファーウェイなどが参加しています。