BitTorrent、複数のPCをPtoPでファイル同期する「Sync 2.0」リリース。無料版とPro版

2015年3月5日

複数のPCなどでファイル同期を行う方法として、DropBoxやOneDriveといったクラウドと連係するファイル同期ソフトウェアを使う方法がよく知られています。

BitTorrent Sync

BitTorrentが公開したファイル同期ソフトウェアの最新版「Sync 2.0」はDropBoxやOneDriveと同様にPC間でファイル同期を実現しますが、あいだにクラウドを挟むことなくPC間を直接ピア・ツー・ピアの技術で接続し、ファイル同期が行われるのが特長です。

クラウドを用いるファイル同期では、同期元のPCに保存したファイルはいったんクラウドに保存されます。同期先のPCはつねにオンラインでいる必要はなく、あとからクラウド上のファイルを同期することができます。

ピア・ツー・ピア型のファイル同期では、ファイルが同期元から同期先へと直接送られるため、同期するためには両方のPCが同時にオンラインである必要です。一方、クラウドを介する必要がないため、同期にかかる時間が短く、両方のマシンが同一LAN内にあれば高速なLANを生かして高速かつ効率的に通信が行われ、しかもクラウドの容量制限にしばれず、双方のPCの容量が許す限りいくらでも大容量を同期できるという利点があります。

Sync 2.0でも同期フォルダの容量制限はなく、PC間の最短経路で通信するする特長を備えていると説明されています。

Windows、MacOS、iOS、Androidにも対応

Sync 2.0での新機能は「What's New in Sync 2.0」のページで説明されています。

同期ファイルを保存したまま接続を切る、共有後にフォルダのパーミッションを変更する、ファイルのプレイスホルダーだけを置き実際のデータはアクセスされるまで同期せずファイル容量を節約する、フォルダごとに同期を一時停止するなど、さまざまな新機能があります(多くは有償のPRO版です)。

無償版では同期設定できるフォルダは10まで、有料のPRO版ではこの制限がなくなるほか、上記の新機能などが利用可能になります。

対応OSはデスクトップ版がWindows 7から、MacOS X 10.7から、Linux、FreeBSD。モバイル版は、iOS 7から、Android 4.0から、Windows Phone 8.1から、Kindoe Fire OS 3.0から。そのほか、QNAPやNetgear、SnapServer、Droboなど各種NASにも対応しています。

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