[速報]マイクロソフト、Windows AzureのIaaS機能「Windows Azure Infrastructure Services」正式リリース。Amazonクラウド追撃、価格でも対抗を表明

2013年4月17日

マイクロソフトは、Windows Azureで仮想マシンや仮想ネットワークを利用できるIaaS型クラウドサービス「Windows Azure Infrastructure Services」を正式版として公開しました。

http://www.windowsazure.com/ja-jp/home/scenarios/infrastructure-services/

これまでWindows AzureはPaaS型クラウドサービスとして、あらかじめ用意されたプラットフォームの上でアプリケーションを実行する機能を提供してきました。今回のWindows Azure Infrastructure Servicesは、ひとことで言えばAmazonクラウドのようにWindows Azureで仮想マシンを自由に起動でき、任意のOSをインストールして利用できるようになる、というものです。マイクロソフトはこれによって本格的にAmazonクラウドサービスへの追撃を始めることになります。

Amazonクラウド追撃の姿勢は明確で、発表における価格面で「Amazon Web Servicesに対抗する」というコミットメントを宣言しています。

Customers have also told me that they don’t want to have to choose either a low price or good performance; they want a low price and good performance. That’s why today we are also announcing a commitment to match Amazon Web Services prices for commodity services such as compute, storage and bandwidth.

顧客は私たちに低価格か高性能か、どちらかを選びたくないと言っていました。低価格かつ高性能を望んでいるのです。 そこで私たちは、コンピュート、ストレージ、帯域幅といったコモディティサービスでAmazon Web Servicesの価格に対抗する、というコミットメントを発表します。

Windows Azure仮想マシンはHyper-Vベース

Windows Azure Infrastructure Servicesは、「Windows Azure仮想マシン」と「Windows Azure仮想ネットワーク」の2つのサービスからなります。

Windows Azure仮想マシンは、文字通りWindows Azure上で仮想マシンを提供するサービス。Hyper-Vをベースにしているため、オンプレミスのサーバのHyper-VのVHDイメージをそのままクラウドで実行できるため、クラウドとオンプレミスの連携が容易である点が特長です。

WindowsだけでなくLinuxのイメージファイルもあらかじめ用意されているため、LAMPスタックのアプリケーションもWindows Azureで展開できるようになりました。用意されているイメージはWindows Server 2012、Windows Server 2008 R2、SQL Server、BizTalk Server、SharePoint Server、Ubuntu、CentOS、SUSE Linuxなど。

用意されているインスタンスの大きさは、仮想コアを共有し768MBメモリのXSから、8コアを占有し14GBメモリを用意したXLまでの5種類。およびメモリを多く搭載した「メモリ集中型インスタンス」2種類。

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Availability Setで可用性向上も

Amazonクラウドで可用性を高めるためのAvailability Zoneに似た機能として、Availability Set機能が提供されています。この機能を設定すると、複数のWindows Azure仮想マシンを、データセンターに物理障害が発生してもお互いに影響が及ばない領域(Fault Domain)に自動的に分散配置してくれるというものです。

複数のサーバにトラフィックを分散するロードバランサーもデフォルトで用意されており、簡単な設定で追加料金なしで利用できます。

また、これまでWindows Azureの中に仮想マシンを作る機能としてVMRoleがありましたが、VMRoleは永続的ストレージを備えていないのに対し、Windows Azure仮想マシンは最初から永続化ストレージを備えているのが最大の違いです。

仮想ネットワークでクラウド内に独自ネットワークを

Windows Azure仮想ネットワークは、Windows Azureの中で独自のネットワーク領域を構成できる機能。社内ネットワークで使っているIPアドレスをそのままWindows Azureに持ち込むことができ、VPN機能で社内ネットワークとつなぐことができます。オンプレミスのデータセンターの延長としてWindows Azureを使うことが可能です。

Windows Azure仮想マシンのHyper-Vベースによるオンプレミスとの柔軟なシステムの移動とWindows Azure仮想ネットワークによるオンプレミスとクラウドのネットワーク的統合は、マイクロソフトにとってAmazonクラウド追撃の武器となることでしょう。

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タグ : Hyper-V , Microsoft , Windows Azure , クラウド



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