サーバサイドフラッシュで高速化した新型データベース専用マシン「Oracle Exadata X3」、国内提供開始。低価格モデルも追加

2012年10月29日

日本オラクルは、同社製品のハイエンドに位置する新型のデータベース専用マシン「Oracle Exadata X3 Database In-Memory Machine」の国内提供を開始したと発表しました。Excadata X3は今月10月2日にサンフランシスコで開催されたOracle OpenWorldで発表されたばかりの製品で、最大の特徴はメインメモリのほかに最大で22TBのフラッシュメモリを搭載し大幅な性能強化を果たした点です。

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Exadataは従来のオラクルデータベースと完全に互換性を持ち、「OLTPとBIの両方で高性能を発揮するように作られた」(米オラクル データベースサーバ技術担当 シニア・バイスプレジデント アンドリュー・メンデルソン氏)。その高性能を実現する主な技術要素が、40GbのInfiniBandで接続されるスケールアウトな構造になっている点、データベース内部で圧縮したままデータを扱える点、そしてフラッシュメモリと統合された高速なストレージを採用している点です。

PCI接続されたフラッシュメモリ採用

今回の製品の最大の特徴が製品名に「In-Memory Machine」とついていることからも分かるように、データベースをハードディスクではなくメモリに置くことで高速化を実現している点です。最大で4TBのメインメモリと22TBのフラッシュメモリを搭載しています。

これによりSQLのランダムリードで最大150万IOPS(I/O per Second)を実現。

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インメモリとはいえ、このフラッシュメモリはメインメモリのアドレスの延長線上にあるのではなく、超高速なストレージとして振る舞うようになっています。ただし従来の高速なディスクスととして使われるSSDよりも高性能を実現するために、ディスクコントローラなどをバイパスしてPCIバス経由でフラッシュメモリを接続。一般にサーバサイドフラッシュと呼ばれる、Fusion-ioなどが採用しているアプローチと同じといえそうです。

Exadata X3のフラッシュメモリは冗長化され信頼性を高めてあり、典型的なデータベースの利用で10年以上の耐久性があるとのことです。

より低価格な8分の1ラックモデルが追加

技術的な面以外でのExadata X3の注目点として、低価格モデルである8分の1ラックモデルが追加されたことが挙げられます。これは、大きなIT予算を持っている企業でないと導入できなかったこれまでのExadataの製品戦略が、ミドルマーケットにまで広がったことを意味しています。日本オラクル 専務執行役員の三澤智光氏は、製造業のようなデータ量はそれほど多くないけれど高性能を求めている業種や、開発環境として使いたいという要望が多く寄せられたことに応えたのだと説明しています。

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8分の1ラックモデルは定価2000万円前後、関連費用を含めても定価4000万円程度とのことで、ハードウェアとソフトウェアが統合されたメンテナンスの容易さなどを考えると、中堅企業にとっても十分に魅力的な製品となるのではないかと予想されます。

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カテゴリ サーバ / ストレージ / ネットワーク
タグ  Oracle , サーバ , リレーショナルデータベース


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