さくらインターネット、Armサーバの月額課金ホスティングサービスを発表。ArmでXeonと戦える性能とされるThunderX2プロセッサ搭載

2018年9月10日


さくらインターネットとその子会社のプラナスソリューションズは、Armサーバを用いた月額課金のホスティングサービスを11月に開始すると発表しました。

さくらインターネットのインフラの上にプラナスソリューションズがサービスを構築し提供。サーバには日本ヒューレット・パッカードが販売するHPE Apollo 70 Systemを採用します。

さくらインターネットのArmホスティング

Armプロセッサながら消費電力より性能をとったThunderX2プロセッサ

ホスティングサービスに使われる「HPE Apollo 70 System」は、Marvell | Cavium社の64ビットArmプロセッサであるThunderX2プロセッサを搭載しています。

HPE Apollo 70 System

これまでArmサーバといえば低消費電力が主な特長であり、それゆえに性能面が犠牲になっていると評価されてきました。しかしThunderX2プロセッサはサーバ向けの64ビットプロセッサとして高いシングルスレッド性能の実現を目指して開発されたArmプロセッサです。

ThunderX2プロセッサの開発元であるCavium(その後Marvellに買収され、現Marvell | Cavium)は、Armから「アーキテクチュアルライセス」という方式でライセンスを受けました。これはArmのバイナリ互換を保証するための大量のテストスイートをArmから受け取るというもので、これによりCaviumはArmとのバイナリ互換を保証しつつサーバ向けの性能を備えたArmプロセッサを開発したわけです。

ThunderX2プロセッサのベンチマークは公開されていませんが、いくつかのメディアでその性能がXeon Skylakeプロセッサに匹敵すると評価されています。1ソケットあたり最大32コアを搭載することでメニーコアにおけるコストパフォーマンスが高いこと、8本のメモリチャネルはXeonよりも約3割大きいメモリバンド幅を持つため、メモリインテンシブな処理に強いとも評価されています。

HP Apollo 70 Systemは、このThunderX2を最大2基搭載し、最大動作周波数は2.2GHz。ノード当たり最大512GBのメモリを搭載。Arm用のRed Hat Enterprise LinuxとSUSE LinuxのOEM提供を日本ヒューレット・パッカードが受けるため、同社がハードとOSを一括でサポートするとのこと。

プラナスソリューションズ代表取締役社長でさくらインターネットの営業部担当部長である臼井宏典氏は、このArmサーバでのホスティングサービスについて、将来的なArmサーバの発展を見越して「今のうちに実際にArmサーバを触っておきたい、ベンチマークをとってみたい、といった方にぜひ使ってほしい」とコメントしています。

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