Android Studio 3.1正式版リリース。新コンパイラで小さく高速な実行ファイル生成、コマンドラインでのKotlin文法チェック、起動が高速になったエミュレータなど

2018年4月9日

Googleは、Androidアプリケーション開発のための統合開発ツール「Android Studio 3.1」正式版のリリースを発表しました

Android StudioのベースになっているIntelliJは2017.3.3 Platform Releaseになり、Kotlin対応の強化やSVGイメージなどに対応。

アプリケーションのコードに対する変更は不要で、より最適化されたコンパイラによって10%から15%程度小さな実行形式のDEXファイル(Dalvik Executableファイル)を生成し、より高いメモリ効率と高速な実行を実現。インクリメントビルドに対応し、デバッグ時のステップバイステップ実行も改善されています。

Android Studio 3.1 fig1

Kotlin Lint Checkでは、コマンドラインからファイルを指定しての実行に対応。

Android Studio 3.1 fig2

Android Studio 3.0から登場したプロファイラも強化され、CPUプロファイラではKotlinとJavaコードのプロファイリングに加えてC++コードのプロファイリングに対応。CPUとメモリのプロファイリングではクラスやメソッド名でのフィルタリングも可能になりました。

ネットワークのプロファイリングではスレッドビューに対応し、マルチスレッド化されたネットワークトラフィックが見やすくなっています。

Android Studio 3.1 fig3

Androidエミュレータでは速度と安定性にフォーカスしたアップデートが行われています。物理Androidデバイスと同様に、Androidエミュレータがいったんコールドスタートした後はエミュレータを閉じたとしても、次回はレジュームによって高速に起動するようになりました。

Android Studio 3.1 fig4

デバイススキンとしてノッチ付きの画面も用意されています。

Android Studio 3.1 fig5

Android Studioは無料でダウンロードし、利用可能です。

Android Studio 3.1 fig6


あわせて読みたい

Java プログラミング言語 Android Google Kotlin




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本