AzureからWindows 10デスクトップ仮想化サービス、アプリケーションリモート配信など提供。シトリックスとマイクロソフトが協業で

2016年8月24日

米シトリックスシステムズは23日、オンラインインベント「Citrix and Microsoft: Making Cloud Simpler, Business Faster」を開催。両社はMicrosoft Azureを基盤としたアプリケーションのリモート配信サービス「XenApp “express”」と、Windows 10のデスクトップ仮想化サービス「XenDesktop for Windows 10 on Azure」の提供を発表しました。

fig イベントに登壇したマイクロソフトのCorporate VP, Enterprise Client & Mobility、Brad Anderson氏(左)と、シトリックスのCorporate VP and GM, Workspace Services、Bill Burley氏(右)

Azure RemoteAppの後継「XenApp “express”」

マイクロソフトは、現在Microsoft Azureで提供しているアプリケーションのリモート配信サービス「Azure RemoteApp」が来年終了することを明らかにしています

その後継としてマイクロソフトとシトリックスの協業によって提供されるのが、Microsoft Azureを基盤としたシトリックスの新サービス「XenApp “express”」です。

fig

アプリケーションのリモート配信とは、、あらかじめサーバやクラウド上に配信用のアプリケーションパッケージを用意することで、手もとのPCから呼び出してあたかもインストール済みのアプリケーションのようにすぐに利用できるという機能。

通常のアプリケーションと同様に手もとのPCのファイルを開いたり保存することが可能な一方、リモートアプリケーションの専用ランチャーをあらかじめ手もとのPCにインストールするだけで、事前のインストール作業や設定などは一切不要、終了するとその痕跡も残しません。

そのため、企業内でWindows PCを配布するだけで業務アプリケーションの配布が容易かつ安全にできる、といった利点があります。

XenApp “express”は11月頃にプレビュー版が登場し、来年正式リリース予定。

Azureからデスクトップ仮想化「Windows 10」を提供

また両社は、AzureからWindows 10のデスクトップ仮想化サービスを提供する「XenDesktop for Windows 10 on Azure」も発表しました。

fig

これは今年5月に行われたシトリックスのイベント「Citrix Synergy 2016」で登場が予告されていたサービス。年内にリリースが予定されています。

シトリックスは今年1月にクラウド基盤ソフトウェア事業などを売却し、デスクトップ仮想化などコアビジネスに回帰、マイクロソフトとの協業を強めていく戦略を明確にしています。今回の発表もこの方針に沿ったものといえるでしょう。

あわせて読みたい

Microsoft Azure クラウド Citrix Microsoft




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本