クラウドの仮想マシンの上に仮想マシンを作れる、Nested Virtualizationに対応した新型VMをMicrosoft Azureがリリース

2017年7月18日

マイクロソフトは、Microsoft Azureで提供される仮想マシンの上にさらにHyper-Vを載せて仮想マシンを作れる新しいVMタイプ「Dv3」と「Ev3」が利用可能になったことを発表しました

一般にクラウドで提供される仮想マシンは、すでにクラウド側で物理マシン上にハイパーバイザが展開され、そこで作成された仮想マシンが利用者に提供されるものです。そして利用者はクラウドから提供された仮想マシンにさらに仮想化ハイパーバイザを載せて複数の仮想マシンに分割して利用するといったことはできませんでした。

しかしマイクロソフトが発表したMicrosoft Azureで提供される新しいタイプの仮想マシン「Dv3」と「Ev3」は、仮想マシンの上にさらに仮想化ハイパーバイザを載せることを可能にするNested Virtualizationに対応。利用者はクラウドから提供された仮想マシンの上に仮想化ハイパーバイザを載せて、仮想マシンをさらに仮想化することが可能になりました。

fig

これによってクラウドの管理に依存せず、利用者自身が管理できる仮想化ハイパーバイザを利用できるようになるため、その上に生成される仮想マシンをより柔軟にコントロールできるようになります。

もちろん、クラウドで提供された仮想マシンを上の図のようにさらに複数の仮想マシンに切り出して、それぞれ別のOSを利用することも可能です。また、コンテナ型仮想化であるHyper-V Isolation機能を利用することも可能。

例えば複数の開発環境やテスト環境、実験環境などを頻繁に入れ替える、といった用途などで便利に使えそうです。

Nested Virtualizationで利用可能な仮想化ハイパーバイザはHyper-Vのみ。

Nested Virtualizationに対応した新型仮想マシンの「Dv3」と「Ev3」は、プロセッサにBroadwell E5-2673 v4 2.3GHzとHaswell 2.4 GHz E5-2673を採用。ハイパースレッディングが有効になり、物理コアから仮想コアへとベースが変更されたことで、より効率的にプロセッサのパワーを利用することが可能になると説明されています。

参考

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly

カテゴリ クラウド
タグ  Microsoft , Microsoft Azure


次の記事
クラウド市場は2020年までワールドワイドで毎年20%以上成長し、規模は22兆円超え。IDCとSynergy Researchの予測がほぼ一致

前の記事
Redis 4.0正式リリース。モジュールによる機能やデータの拡張が可能に、新レプリケーションエンジンで運用が改善


カテゴリ



Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed



新着記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig