AmazonクラウドとSalesforce.comが国内で協業、SFDC+Heroku+AWSを組み合わせたソリューションなど推進へ

2016年10月13日

Amazon Web Servicesとセールスフォース・ドットコムは協力体制を強化し、両社のクラウドを組み合わせたソリューションを推進するために共同でクラウドデザインセンターの設置やパートナーの教育と支援、共同マーケティングなどを日本国内で強化していくと発表しました。

fig

セールスフォース・ドットコムのマーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクター 御代茂樹氏は、同社のサービスとAmazonクラウドの両方を利用しているお客様が明らかに増えてきていることが今回の協業の背景の1つだと説明。「双方がつながっていることをお客様に対して見える形にしたい、というのが1つのゴール」(御代氏)

同社の営業活動のなかでも、クラウドを組み合わせたソリューションのベストプラクティスを求める声が増えてきていると説明しました。

両社が今回の協業に置いて基本的な組み合わせのパターンと考えているのが、IoTなどから生成されるビッグデータの処理をAmazonクラウドで行い、アプリケーション開発はHerokuで、フロントエンドとしてSalesforce.comのSaaSやPaaSのForce.comなどを用いるというもの。

fig

協業の具体的な施策は4つ。1つ目は、両社のエンジニアによるクラウドデザインセンターの設立でパートナーや顧客のシステム開発の支援をすること。当初は両社から5名程度が集まり、10人規模で立ち上げるとのことです。

fig

2つ目は、国内外のソリューションを集め、ベストプラクティスとして両社のパートナーエコシステムへ展開すること。

fig

施策の3つ目は、協業の第一弾としてHerokuを軸とした営業協力を行い、4つ目の施策として共同でのイベント開催などを視野に入れているとのことです。

Salesforce.comは、今年5月にグローバルでAWSとの協業を発表し、AWSを推奨パブリッククラウド事業者とすることを表明しています。それに加えて今年1月には、HerokuがAmazonクラウドの東京リージョンでサービスを開始しました

今回の両社の協業発表は、こうして続いてきた両社の協業を日本国内のパートナーや顧客に直接つながる形へと発展させていったものといえるでしょう。

あわせて読みたい

AWS クラウド IaaS PaaS SaaS Salesforce




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本