Google、モバイルBaaSのFirebaseを買収、クラウドに統合へ。モバイルアプリのオフライン対応、リアクティブプログラミングなどを実現

2014年10月24日

Googleは、モバイル向けのバックエンドサービス、いわゆるモバイルBaaSを提供しているFirebaseの買収を発表しました

Googleは以前からGoogle Compute Engineなどにモバイルバックエンド向けのフレームワークを提供していましたが、今回のFirebaseの買収によってその機能が飛躍的に強化されることになりそうです。

Google Cloud Platform Blog: Welcome Firebase to the Google Cloud Platform Team

FirebaseはいわゆるモバイルBaaSで、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発者向けにスケーラブルなバックエンドサービスを提供しています。

JavaScript、Objective-C、Javaに対応しており、開発者はこれらのプログラミング言語を用いてクライアント上でデータベースを操作するコードを書くだけで、バックエンドのことは気にすることなくアプリケーションを開発できます。またREST APIでバックエンドにアクセスすることも可能です。

Firebase - Build Realtime Apps

リアクティブプログラミングとオフライン対応

Firebaseの特長は、リアルタイムなデータ同期とオフライン対応です。

Firebaseを利用するモバイルアプリケーションでは、Firebase用のライブラリをインクルードし、そのライブラリが提供するAPI経由でバックエンドとのやりとりを行います。

データをバックエンドに保存する際には、APIで生成したオブジェクトに値を書き込みます。すると、自動的にバックエンドのデータベース内のオブジェクトともデータ同期が行われ、リアルタイムで同じ値になります。

それだけでなく、ほかのデバイスで動作しているアプリケーション内の同じオブジェクトの値もリアルタイムで同じ値になります。いちいちバックエンドに書き込む命令や、読み出す命令をコーディングする必要はありません。分散して動作しているすべてのデバイス上のそれぞれのアプリケーション内のオブジェクト、そしてバックエンドのオブジェクトの値は、ネットワークがつながっている限りFirabaseによってつねに自動的に同期します。

Firebaseを利用することで、すべてのクライアントとバックエンドのデータがリアルタイムに同期する、いわゆるリアクティブプログラミングが実現するわけです。

しかもあるデバイスがオフライン状態になっても、そのデバイスでのデータ同期が止まるだけでアプリケーションの動作に影響はありません。オンライン状態になった時点でバックエンドとのデータ同期が自動的に行われます。

このようにFirebaseでは、アプリケーション開発者がデータ同期の方法やネットワークのオンライン、オフラインの状態を気にすることなく、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発を可能にします。

GoogleはこのFirebaseを自社のクラウドプラットフォームに統合することで、Firebaseをこれまで以上にスケーラブルかつ強力なモバイルBaaSへと前進させていくとしています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly

タグ : BaaS , Google , クラウド , モバイル



≫次の記事
OpenStack、10番目のリリース「Juno」登場。Hadoop/Sparkのプロビジョニング自動化、ネットワーク機能仮想化の実装、IPv6対応など
≪前の記事
VMware/Cisco/EMCが合弁で設立したVCE、EMCの傘下に

Loading...

Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。新しいオンラインメディアの可能性を追求しています。
詳しいプロフィール


Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed



Publickey 最新記事 10本

Publickey Topics 最新記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig

fig



blog comments powered by Disqus