Google App Engineのアプリは自動的にIPv6対応に

2010年3月10日

グーグルは3月8日付けでポストしたブログ「Google App Engine Blog: App Engine joins the Google over IPv6 Program」で、Google App Engineとappspot.comのドメインをIPv6に対応させると報告しています。

Google App Engine Blog: App Engine joins the Google over IPv6 Program

これにより、IPアドレスに依存するようなコードを書いていなければ、Google App Engineで開発したWebアプリケーションが自動的にIPv6対応になるとのこと。

For most people, this won't require any changes to your code at all. If your App Engine code reads os.environ["REMOTE_ADDR"] in Python, or HttpServletRequest.getRemoteAddr() in Java, be aware that this value may be an IPv4 address, like "192.0.2.1", or an IPv6 address, like "2001:db8::1". Now is the time to verify that your code doesn't make any IPv4-specific assumptions, so that your IPv6-ready users will have a seamless transition.

ほとんどの人にとっては、これによってコードを書き換えると行ったことはまったく必要ありません。もしもApp Engine上のコードで、os.environ["REMOTE_ADDR"]といったPythonのコードや、HttpServletRequest.getRemoteAddr()といったJavaのコードを書いていたとしたら、読み込んだ値はIPv4アドレスの"192.0.2.1"もしくはIPv6アドレスの"2001:db8::1"といったものになるので注意してください。いまこの機会に、ネットワークアドレスがIPv4であると見なしてそれに依存するようなコードになっていないか確認してみてください。そうすれば、IPv6ユーザーはそのまま利用することができるようになります。

FAQもありますのでいくつかピックアップして紹介します

Q. 自分のアプリは特にIPアドレスを扱っていないのですが、なにもしなくてもいいのですか?
A. はい、そうです。

Q. Google Appsを通じて独自ドメインにしているのだけど、どうなるの?
A. 今回影響するのはappspot.comドメインです。しかしいつでも対応できるようにコードのチェックはしておいてください。

Q. アプリごとに独自のIPv6アドレスが割り振られるの? A. いいえ。できるだけIPv4とIPv6のサービスは似た状態にしようとしています。

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