iモード2.0、Android、JetPack。JavaScriptの勢いは止まらない

2009年5月25日

JavaScriptは、Webアプリケーションの記述言語としてだけでなく、モバイルアプリケーションとデスクトップアプリケーションをも記述するプログラミング言語、という地位を確立する途上にあるかのようです。

すでにiPhoneはSafariでJavaScriptに対応済みですが、先週NTTドコモが発表したiモード2.0Androidケータイ。両方ともJavaScriptに対応することになりました。報道されている内容を読む限りフルセットのJavaScriptで、メモリ容量や動作速度の制限はあるのでそのままというわけにはいかないでしょうが、これまでPCのWebブラウザで動作していたダイナミックなAjaxアプリケーションがモバイルデバイスの上でも実現できるようになります。

これまでモバイルデバイス向けのアプリケーションは、iPhone向けならObjective-Cなど、各デバイス向けに用意された開発環境を利用した開発が中心でした。これからはJavaScriptで記述することで、より速く簡単に複数のモバイルデバイスに対応したアプリケーションを実現する環境が整ってくるのではないでしょうか。今後、多くのモバイル向けアプリケーションがJavaScriptをプログラミング言語として開発されていくことが期待されます。

同じく先週、Mozilla Labsが公開した新プロジェクト「Jetpack」もJavaScriptが重要な役割を果たしています。JetPackはWebブラウザのFirefoxのアドオンをJavaScriptで記述するための機能を提供するアドオンです。こうしたJavaScriptを拡張用言語とするプラットフォームはJetpackが初めてではありません。よく知られているFirefoxのプラグインであるGreasemonkeyも、JavaScriptを用いて機能を拡張する仕様になっています。

デスクトップアプリケーションでもJavaScriptは使われ始めています。アドビシステムズのAIRは、JavaScriptを用いてデスクトップアプリケーションが開発できるプラットフォーム。以前レビュー記事で紹介したTwitter用のクライアントアプリケーション、TweetDecktwhirlなどを含めた多くは、JavaScriptによって開発されたAIR製デスクトップアプリケーションのはずです。

PCでも、モバイルでも、家電でも動作するプログラミング言語という地位は、かつてJavaが目指して成らず、マイクロソフトはWindowsで同様のことを実現しようとしていますが、成功にはほど遠い状態です。

しかしいまのJavaScriptの勢いならば、それを成し遂げてしまうのではないかと僕は想像しています。

関連記事 on Publickey

関連記事 on the Web

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly

タグ : JavaScript , Web標準



≫次の記事
知られざる「マルチテナントアーキテクチャ」(1)~SaaSはみんな同じではない?
≪前の記事
SAP ERPをミクシィが導入すると費用は約5150万円。 誰でも見積もり可能なツールをなぜSAPが公開したのか

Loading...

Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。新しいオンラインメディアの可能性を追求しています。
詳しいプロフィール


Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed



Publickey 最新記事 10本

Publickey Topics 最新記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig

fig



blog comments powered by Disqus