Docker、Apache Aurora開発者らのチームを買収。Swarmとの統合によるオーケストレーション機能の強化でMesosやKubernetesと競合する方向へ

2016年3月8日

Dockerを分散システムで用いる際には、大量のコンテナを管理するためのクラスタ管理システムあるいはオーケストレーションツールとして、KubernetesやApache Mesos、あるいはDocker Swarmなどを用いることが一般的です。

Apache Aurora

KubernetesはRed HatのOpenShiftで採用され、Apache MesosはマイクロソフトがAzure Container Serviceで採用しています

こうした中でDocker社は、自社で提供しているオーケストレーションツールをあくまでも押し出していく戦略を明確にしました。

Docker社は、Apache Auroraなどの開発者などが立ち上げた新興企業Conductantの買収を発表。将来的にDocker Swarmと統合強化していくとしました

AuroraをDocker関連ソフトウェア群に統合

Apache AuroraはApache Mesosの上で稼働するフレームワーク。

Apache Mesosは仮想マシンやコンテナなどの大規模クラスタをリソースプールとし、そこへ適切にジョブを割り振っていく機能などを備えており、Apache Auroraはその拡張として特定のインスタンスが落ちたときのリスケジューリングやアプリケーションのローリングアップデート、リソースのクオータやマルチユーザー機能などを提供します。

今回Docker社が買収したConductantには、Auroraの開発元であるTwitter社でAuroraの開発を担当していたBill Farner氏らが立ち上げた会社。Farner氏は現在もAuroraのProgram Management Committeeでチェアを務めています。

Docker社はこの買収にあたり、Auroraを自社製品のラインナップに加えるとともに、現在同社が提供しているオーケストレーションツールであるSwarmとAuroraを統合する可能性があることを示しています。

Docker社がAuroraを自社製品に組み込むことで、同じくDockerのオーケストレーションツールとして開発が続いているKubernetesやMesosなどとの競合は一層強くなります。Docker社は自社製品のラインナップでコンテナのアプリケーション開発からデプロイ、運用までのライフサイクル全体を管理する「Container-as-a-Service」戦略を重視しており、今回の買収もあくまでその方針を堅持し、強化していくことを示すものとなりました。

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Junichi Niino(jniino)
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