企業がマイクロブログを導入することでどう変わるか? セールスフォースで起きたこと

2010年2月25日

Twitterをはじめとするマイクロブログという新しいコミュニケーション手段が、個人と個人のつながりのあり方を変えていくように、企業内のコミュニケーションにマイクロブログを導入することで、組織の中にも変化が表れてくるようです。

Chatter on Chatter - Force.com Blog

企業向けのマイクロブログ機能を備えた「Salesfoce Chatter」のベータテストを先週開始した米セールスフォース・ドットコム。同社自身も数週間前から社内でChatterを利用し始めたそうです(参考:クラウドで先頭を走るセールスフォースが「過去最大のブレークスルー」を発表。Dreamforce 2009)。

社内が以前より人間的になった

それからわずか数週間でセールスフォース社内にどのような変化が起きたのか? 同社エバンジェリストのUmit Yalcinalp氏が、Force.com blogのエントリ「Chatter on Chatter」で次のように紹介しています。

リーダーシップがガラス張りになる(Transparency of Leadership)

最初の変化として挙げられたのが、リーダーがはっきりと見えるようになり、彼らの価値や、目的を達成するためのコミュニケーションも見えるようになったということ。例として、セールスフォース社員の誰もがCEOであるマーク・ベニオフ氏をフォローすることで、彼がどのようなドキュメントを読み、どのような情報をネットから取り上げるかが分かるため、彼はいままでより透明性が高く一貫した方向性を示すリーダーになっているそうです。

みんなからのフィードバックが得やすい(Cloud Sourcing Feedback)

フィードバックを得るためにみんながドキュメントなどを投稿するようになったことで、メールの添付ファイルやドキュメントのコピーが不要に。そして以前よりも多くの部門からフィードバックが得られるようになり、Yalcinalp氏自身も同僚にフィードバックする機会が増えたそうです。

みんなから競合のデータが集まる(Cloud Sourcing Competitive Data)

Webは巨大なため、競合の情報や注意すべき出来事を個人が全部チェックすることは困難ですが、タイムラインにはみんなからのコメントやフィードから得られた情報が集まってくるとのこと。

専門性を尊重し、信頼あるコミュニティの形成(Creating Expertise Centers, Trust and Community)

Chatterの導入で、社内の部門が何をしているのか、どのように関連しているのかが以前よりも分かるようになったといいます。Yalcinalp氏もプロダクトマネージャたちと社内での協業を行うときに、プロフィールやタイムラインを見て誰にどのような質問をすればいいかが分かるようになったとのこと。こうしたことを通して、セールスフォース社内は以前よりもお互いをよく知るようになって、社内がより人間的になったとYalcinalp氏は書いています。

これはSalesfoce Chatterを提供するセールスフォースのエバンジェリストがポストしたエントリですから、前向きなことが書いてあるのは当然としても、それでも企業内にマイクロブログを導入すると、いかにもこうしたことが起こりそうな気がします。

先週のエントリ「マイクロソフトもOutlookにタイムライン機能を追加、Twitterに対応しないわけがない」で書いたように、セールスフォース・ドットコムはChatterを発表を発表し、IBMはProject Vulcan、SAPは12sprints、グーグルはGoogle Buzz、そしてマイクロソフトはOutlook Social Connectorと、ビジネスアプリケーションベンダーが企業内の情報共有手段としてマイクロブログやソーシャルネットワークを応用することは明確なトレンドとなっていることを書きました。こうしたツールが普及するかどうかは、企業がそれを受け入れてくれるかどうかですが、ポジティブな効果があるという認識が一般化すれば、いまクラウドや仮想化が急速に企業に広まっているように、マイクロブログも急速に企業へと浸透していくのかもしれません。


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タグ : Salesforce.com , Twitter

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