VMware、GPUを仮想化する「Bitfusion」、vSphere 7への統合完了を発表

2020年6月4日

VMwareは、昨年7月に買収したGPUやFPGUなどの仮想化機能を提供する「Bitfusion」をvSphere 7に統合する作業が完了し、7月末から「vSphere Bitfusion」として提供を開始すると発表しました

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vSphereのようなサーバ仮想化ソフトウェアの登場は、仮想化されたサーバをプールしておき、必要な時に必要な分のサーバをプロビジョニングして利用し、不要になったらまたプールに戻す、といったことを実現しました。これにより柔軟かつ効率的なサーバリソースの活用が可能になったわけです。

Bitfusionはこれと同じようなことをGPUに対して可能にするソフトウェアです。大量のGPUを仮想化してプールしておき、必要になった時に必要な能力の分をまとめてプロビジョニングし、ネットワーク経由でサーバへアタッチしてAIや機械学習のようなGPUの得意な処理を行い、処理が終わればまたGPUのプールに戻す、といったことが可能になります。

これにより、GPUボードを搭載したマシンでしかAIや機械学習の高速な処理が行えないといったサーバとGPUの固定された関係から、必要な時にGPUパワーをプロビジョニングして利用するという柔軟で効率的な利用が可能になるのです。

GPUプールとなるBitfusionは、vSphere 7によるGPUサーバアプライアンスとして稼働し、vCenter Serverプラグインを用いることでvCenterから統合管理が可能。BitfusionクライアントはvSphere 6.7でも利用でき、クライアント側のOSとしてはRed Hat Enterprise Linux、CentOS Linux、Ubuntu Linuxが利用可能です。

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