「Azure Spring Cloud」正式リリース。JavaフレームワークSpring Bootの開発と実行のためのフルマネージド環境

2020年9月7日

マイクロソフトとVMwareは、Microsoft Azure上でフルマネージドなSpring Bootアプリケーションの開発や実行環境を提供する新サービス「Azure Spring Cloud」の正式リリースを発表しました(マイクロソフトの発表VMwareの発表

「Spring Boot」はJavaのフレームワークとして人気のあるSpring Frameworkのプロジェクトの1つ。実行ファイルのなかに依存するライブラリや、TomcatやJettyなどのWebサーバ機能も同封できるため、単体で実行可能なシンプルなアプリケーション構成を実現できるのが特徴です。

マイクロサービスアーキテクチャのサービスを構築するフレームワークとしても使われ始めています。

Azure Spring Cloudは、このSpring Bootアプリケーションをデプロイするだけで、フルマネージドな実行環境を提供するというもの。テスト環境や実行環境として利用する場合、運用の手間がかからないため、プログラマは開発に注力できます。

さらに、アプリケーションのソースコードからコンテナイメージのビルドなどを行う「kpack」とビルドサービス、データベースとなるCosmos DBやAzure Database for MySQLなどとの統合レイヤやAzureが提供するストレージやキャッシュ、イベントハブなどをSpringから利用するための抽象化レイヤ、そしてレジストリ、ロードバランシング、サーキットブレイカー、分散トレーシングやメトリクス収集機能なども提供します。

基盤にはKubernetesを採用し、マイクロサービスアーキテクチャにも対応しますが、フルマネージドサービスとして運用されるため、利用者はKubernetesの存在を意識することはありません。

Azure Spring Cloudは現時点で米国西部2、米国中央、米国南中部、米国東部、米国東部2、英国南部、北ヨーロッパ、西ヨーロッパ、東南アジア、オーストラリア東部の各リージョンで利用可能。さらに数カ月以内に10リージョンが追加される見通しです。

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