VMwareとEMCが共同開発したアプライアンス「VCE VxRail Appliance」、国内での提供を開始

2016年3月15日

EMCジャパンは、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの新製品「VCE VxRail Appliance」の国内提供を開始したと発表しました。

VxRailは、2Uの筐体にx86サーバを最大4ノード搭載し、VMwareのvSphereやvSANなどのソフトウェアをあらかじめ組み込んであるアプライアンス。すぐに仮想化基盤を構築し拡張できるのが最大の特徴です。

さらに、2台、3台とアプライアンスをイーサネットで接続することで、仮想マシンの数やストレージの容量や性能がスケールアウトに向上していく拡張性や柔軟性を備えています。

fig

VxRailの1筐体には、最大で4ノードのx86サーバとストレージ、ノードごとのNICが格納されています。最小構成は4ノードを搭載した1台のアプライアンスで、最大16台、64ノードまで拡張可能です。

fig

VxRailの記者発表でEMCやVMware、VCEの登壇者は、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ市場で先行する競合ベダのNutanixの名前こそ出しませんでしたが、Nutanixを意識した優位性のアピールがいくつか行われています。

1つが、仮想化ハイパーバイザ、ストレージ仮想化、管理ソフトがすべてVMwareによって統合されている点です。これにより統合的な管理とサポートが実現すると説明されました。

fig

また、仮想化ストレージを構成するvSANが仮想化ハイパーバイザに統合されていることにより、ストレージのオーバーヘッドが少なく性能が高い点も強調されました。

fig

イレイジャーコーディング、デデュープ、圧縮、QoSなど、エンタープライズ向けのストレージの機能が豊富な点(一部は今後登場予定のオールフラッシュモデルで利用可能)、そしてクラウドへデータを自動的に転送可能な点も特長。

fig

VxRailは最小構成の1アプライアンス(4ノード)で750万円から。

あわせて読みたい

サーバ ハードウェア 仮想化 EMC Hyper-Converged




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本