オラクルがHPEとの訴訟で敗訴、Itanium版Oracleの開発中止に対し約3000億円の賠償。控訴の見通し

2016年7月4日

米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が、米オラクルを相手取って起こした訴訟で、カリフォルニア州サンタクララの地方裁判所は6月30日、米オラクルに30億ドル(約3000億円)の損害賠償金を支払うように命じたと報道されています。

Oracle ordered to pay HP $3 billion in Itanium case | Reuters

今回の訴訟は、2011年にオラクルがItanium版ソフトウェアの開発を中止したことによりHPEが受けた損害をめぐるものでした。オラクルは控訴する方針と伝えられています。

今回はItanium版の開発中止に対する損害賠償

「Itanium」は1990年台にインテルとHP(当時)が共同で開発した64ビットアーキテクチャのプロセッサです。2001年に製品が登場しましたが、高い性能を期待されつつも当時普及していたIA32ベースのソフトウェアの性能が十分でないなどの理由から普及せず、64ビットアーキテクチャのプロセッサの主流の座を、あとから登場した64ビット版のXeonプロセッサに奪われます。

この状況を背景に、オラクルは2011年3月にItanium版ソフトウェアの開発中止を発表しました。

HPはオラクルのこの発表は契約違反であるとして提訴し、2012年にオラクルが敗訴。判決を受けてオラクルはItanium版の開発とサポートを継続することとなります。

この判決から4年。今年2016年5月にHPEは、当時のオラクルが開発中止の発表をしたことによりHPE(当時HP)は損害を受けたと主張。この損害に対する賠償請求が争点でした。前述の通り裁判所はその訴えを認める判決を出したことになります。

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カテゴリ RDB / NoSQL / ミドルウェア
タグ  HPE , Oracle


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