PR: IIJのクラウドストレージは「技術的には固く、ビジネス的にはチャレンジ」という考え方で作られた

2012年5月16日

クラウドで提供されるサービスの中でも、ストレージサービスは非常に魅力的なサービスです。容量を気にせず使え、バックアップなどの手間も不要で、安全かつ低価格にデータを保存する手段として使えるストレージサービスは、利用者にとってストレージに関する課題の多くを解決してくれます。

IIJクラウドサービス - IIJ GIOストレージサービス FV/S

しかし、クラウドを提供するサービスプロバイダにとって、ストレージサービスの提供はそれほど容易なことではありません。海外あるいは国内の大手クラウドでは、ストレージに関する深刻なトラブルがこれまで何件も発生しています。クラウドにとってストレージは鬼門の1つだといえます。

日本を代表するインターネットサービスプロバイダのインターネットイニシアティブ(以下IIJ)も、クラウドサービス「IIJ GIO(ジオ)」のブランドで、REST APIを備えたオブジェクトストレージの「IIJ GIOストレージサービス FV/S(以下FV/S)」と、CIFSファイルサーバとして使える「IIJ GIOストレージサービス FS/S」、企業向けのバックアップサービスなど複数のストレージサービスを提供しています。

fig FV/Sに関わってきた二人。(左)株式会社インターネットイニシアティブ プラットフォーム本部 シニアエンジニア 飯田拓哉氏、(右)株式会社インターネットイニシアティブ プラットフォーム本部 プラットフォーム開発課長兼データベース技術課長 藤原秀一氏

同社はクラウド以前から多くのサービスを提供してきていますが、ストレージに関して「これまで深刻なトラブルはほとんど発生していない」といいます。

そんなストレージサービスを作り、運用しているのはどんな人なのか? 「FV/S」の開発リーダーである飯田拓哉氏と、IIJ GIOのサービス全般の開発マネージャ 藤原秀一氏に、クラウドストレージサービス開発と運用の裏側を聞きました。

ビジネス的にはチャレンジ、技術的には固く

──── 藤原さんらが開発されたFV/SはAmazon S3相当のREST APIで利用できるストレージサービスですね。開発の経緯を教えてください。

藤原 RESTでアクセスできるオブジェクトストレージは今後成長するビジネスになるだろう、という期待から始めました。弊社にとってビジネス面ではチャレンジともいえるサービスです。

飯田 ただし技術的には設計も実装もコンベンショナルに、固く作っています。クラウドのストレージサービスとして、性能面でも容量面でもスケールアウトするアーキテクチャにしなければならない、という点に留意しました。

藤原 世の中にはすでに、分散ストレージのためのミドルウェアは商用、オープンソースなどさまざまあり、開発にあたってはそれぞれ評価をしました。しかし現時点において機能面で十分なものがなかったため、最終的にはS3のREST API相当部分を含め自社開発しました。

REST API部分はS3相当としましたが、あまり使わないだろうと思われる機能はある程度削り、シンプルな構成にしました。それでも、比較的複雑なもの、例えばアクセスコントロールを実現するのに重要なポリシー機能などは提供しています。

飯田 S3を使い慣れている方はもちろん、そうでない方も、それほど苦労することなく手軽にお使いいただけるサービスだと思います。

共通のクラウド基盤上で開発

──── ストレージサービスは信頼性や安定性が重視されるサービスです。それらはどう実現されているのでしょうか?

藤原 IIJ GIOを構成するコンポーネントは基本的に二重化されています。電源はもちろん、ストレージもRAID構成になっていますし、データセンターレベルでの十分な堅牢性は確保されています。ここはいくらでも投資して堅牢性を高めることができるのですが、やりすぎた冗長化はコストに跳ね返ってきます。クラウドは適正価格で提供することも同様に重要であるため、適切なバランスも重視しています。

堅牢性でいえばもう1つ、マルチリージョンについて今後対応を検討しています。現状、FV/Sは西日本にあるデータセンターで提供していますが、設計自体はマルチリージョンに対応していますので、ニーズや市場動向を見ているところです。

IIJはネットワーク回線も自社で持っていますので、そこも含めて信頼性を確保できる点もお客様にとってメリットだと考えています。実はFV/Sはネットワークも含めて基盤部分がクラウドサービスのIIJ GIOと一体化していて、同じ基盤からFV/S用のリソースを払い出してサービスに利用しています。そのため、基盤部分からネットワークまで既存のサービスの信頼性、堅牢性をそのまま実現できていますし、基盤の稼働率を高めることで低コストを実現できているのです。

また、FV/Sは課金体系が容量による固定課金となっており、通信量やリクエスト数に依存しません。これもクラウド用に余裕のあるネットワーク回線をシェアしているためです。

安定した運用が最大の訴求ポイント

──── ストレージサービスは機能が地味なこともあり、差別化が難しい側面があります。FV/Sの訴求ポイントは何ですか?

飯田 最大の訴求ポイントは、やはり安定感です。これまで計画および緊急メンテナンスはまれにありましたが、それ以外の事由によるサービス停止はほとんど発生していません。

──── なぜ、そのような運用がIIJでは実現できているのでしょうか、理由は何でしょう?

藤原 特定のこの技術があるから、こう開発しているから、といった簡単に説明できる理由は多分ありません。あえていえば、裏側では実績のある枯れた技術を選んで使っているからだ、というところです。

飯田 サーバは壊れるものですし、お客様の見えないところでは障害が発生することも当然あります。サーバが止まってもそれがサービス自体の停止とはならない。そういうインフラ側でがんばるノウハウがあって、それはクラウド以前からずっとインフラのサービスを提供してきた実績ですね。

ありがたいことに、「IIJなら止まらないよね」というお客様からの期待もありますし。

藤原 枯れた技術を選ぶといっても、もちろん技術的にチャレンジしないと提供できないサービスもあります。例えばストレージの広域分散は、まじめにやろうとすれば難しい技術です。IIJの社内には「速くて頑丈」であることを優先するという考え方が浸透していて、あまりにも大きなチャレンジをするサービスには歯止めがかかるようになっていますが、一方で新しいサービスにはチャレンジも必要です。両者のバランスをうまくとっていくことが特にクラウドでは重要だと思います。

PaaSなどほかのサービスとの連携も提供

──── IIJ GIOストレージサービス FV/Sの今後の展開を教えてください。

飯田 サービスインしてもうすぐ一年で、そのあいだに細かい機能追加は何度かやっていますが、安定性を考えるとまだ大きな機能追加へ踏み出すには時間がかかりますね。

藤原 とはいえ、利用者をもっと広げるための機能追加は必要だと考えています。例えば広域分散ストレージや、暗号化したデータを分散させる秘密分散みたいなものなどは候補です。

飯田 あるいは、いわゆるRDBのストアドプロシージャのように何らかの集計ができるように、サービス側で何らかの簡易的な処理、例えば集計などを実行できるような機能があると便利かもしれません。また、IIJではRubyのPaaSも準備中なので、それと連係するようなものは提供しようと思っています。

──── エンタープライズではストレージのバックアップのニーズがこれから高まってくるはずで、IIJ GIOで提供するNASのバックアップなども人気が出てきそうですね。今日はありがとうございました。

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(本記事は、株式会社インターネットイニシアティブ提供によるタイアップ記事です)

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タグ : IIJ , PR , クラウド , ストレージ



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